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百年の道、匠の声
日本のものづくりを極めた匠に聞く、技と心の物語。 伝統を支え、革新を恐れない匠たちの今——その技術と哲学の核心に迫ります。

【第3回(最終回)】挑戦と継承──現代の名工・畠山弘が次世代へ伝えるメッセージ
伝統の技を受け継ぐ者として、変化の波からは逃れられない。かつて40軒以上あった東京七宝の工房は、今やわずか数軒にまで減っている。需要の減少や海外製品の台頭により、業界全体は縮小を続けてきた。そのなかで畠山さんは、受注生産にとどまらず、自ら発信する作品づくりへと方向性を切り替えた。

【第2回】色と焼きの探求──現代の名工・畠山弘が語る東京七宝の奥深さ
かつて40軒以上あった東京七宝の工房は、需要減少や海外製品の台頭により数軒まで減少した。畠山弘は受注中心から自ら発信する作品制作へ転換し、技術継承と新たな価値創出に取り組んでいる。

【第1回】遊びの延長から始まった東京七宝の道──現代の名工・畠山弘の原点
幼い頃は家業の七宝焼工房に関心がなかった畠山弘が、手伝いをきっかけにその美しさに魅了されていく過程を描く。研磨や焼成によって生まれる色彩の変化に惹かれ、自然と七宝焼の世界に入っていった経緯が語られている。

【第5回(最終回)】人間国宝・前田昭博が伝統工芸 白磁に思いを馳せる
白磁は小手先の技術が通用しない芸術であり、前田昭博はその制作を通して人間国宝に認定された。本記事では、最高評価を得た現在の心境や、工芸村の創出など若手支援、伝統工芸の未来に対する考えが語られる。

【第4回】人間国宝・前田昭博にしか生み出せない表現技法の秘密
大規模な陶芸展で真っ白な白磁が優秀賞を受賞し、前田昭博の作品は注目を集めた。本記事では、想像力を喚起する白磁の表現や鳥取の自然から受けた影響、独自技法「面取り」に至るまでの試行錯誤が語られる。
職人たちの一日
職人の現場を、そのままに。全国の工房で記録された、一日の仕事の記録。 技の細部と、職人たちの素顔に迫る動画アーカイブです。

梶の木から、一枚の紙へ 佐賀・和紙「名尾手すき和紙」
佐賀県佐賀市・名尾地区。300年以上にわたって紙漉きが受け継がれてきたこの土地で、「名尾手すき和紙」を掲げるのは谷口家ただ一軒となった。自家栽培した梶の木を煮て、叩き、漉き、水を打つ。一枚の和紙が手元に届くまでの現場へ。

日本でただ一つ、和銑の鉄瓶 山形・山形鋳物「菊地保寿堂」
山形県山形市。慶長九年(1604年)創業、420年以上にわたって鋳物を手がけてきた「菊地保寿堂」。日本古来の鉄「和銑(わずく)」で鉄瓶を造る、現在では唯一の工房だ。砂を調合し、鉄を溶かし、型に注ぐ。一度きりの工程に向き合う、職人の時間。
素手で蝋を塗り重ねる 愛媛・和蝋燭「大森和蝋燭」
愛媛県内子町。江戸時代に木蝋の生産地として栄えたこの町に、四国で唯一残る和蝋燭店「大森和蝋燭屋」がある。ハゼの実から採れる木蝋を素手ですくい、灯芯に塗り重ねる「生掛け」の技法。一本の和蝋燭が形になるまでの、職人の手仕事。
日本工芸用語図鑑
工芸品には、それを生んだ歴史があり、支える技術があり、根ざす文化がある。素材や産地、時代背景など、さまざまな切り口から日本の伝統工芸を読み解くコラムです。
【結城紬の基本を知る】2,000年の時を紡ぐ最古の絹織物、その真価を読み解く
結城紬は、奈良時代以前から受け継がれてきた日本最古級の絹織物であり、真綿から手紡ぎした無撚糸と地機織りによる柔らかな風合いが特徴。職人の身体感覚に支えられた伝統技術や、経年変化を楽しむ思想、現代の暮らしへ適応する新たな取り組みについて紹介している。

なぜ、この土地だったのか? 南部鉄器を育んだ、岩手の風土という必然
一つの工芸品が、ある特定の土地で何百年という時間を超えて受け継がれていく。その背景には、単なる偶然では片付けられない、明確な理由が存在するはずです。岩手の風土と南部鉄器の関係を紐解く。

津軽塗の産地はなぜ弘前なのか? 雪国の風土と歴史が育んだ堅牢と絢爛の精神性
津軽塗は、厳しい自然環境、城下町弘前の歴史、そして地域の精神性が結びついて成立した工芸である。堅牢性を重視する文化や藩の産業振興、一貫生産の流儀、地域素材の活用が独自の発展を支えてきた。
つくり手を訪ねて
つくり手のいる場所へ、直接会いに行く。工房で交わした言葉、手仕事の現場で感じたこと。職人たちの技と生き方を、対話を通じて届けます。

八女提灯「伊藤権次郎商店」8代目の伊藤博紀に聞く、世界から異例の依頼が絶えない理由
福岡県八女市で1815年に創業した八女提灯の老舗「伊藤権次郎商店」は、海外映画の美術セットや海外商業施設とのコラボレーションなど、伝統工芸の枠を超えた展開を続けている。8代目代表である伊藤博紀は伝統技術を守りながら、空間演出や現代アートへと提灯の価値を拡張している。

島を歩けば、どこからか香りが届く。淡路島の線香職人が守り続ける、見えない仕事
淡路梅薫堂の矢野孝幸は、淡路島の気候と海運の歴史に支えられた線香づくりを継承し、乾燥工程や香りの役割に強いこだわりを持っている。煙の少ない線香や体験型商品、研究機関との連携を通じて、現代の暮らしに合わせた香文化の可能性も広げている。

土木業界から転身した自由な人形師 小副川太郎が描く新たな博多人形像
土木業界から転身した博多人形師・小副川太郎は、全工程を一人で担う伝統技法を守りながら活動している。写実的な「美人もの」にとらわれず、雅楽の面などから着想を得たデフォルメ表現で新たな価値を提示している。
あの人の愛用品
卓越した仕事の裏側には、語られることのない相棒の存在があります。歳月をかけ身体の一部となった愛用品と、いかに対話を重ねてきたのか。日々のパフォーマンスを支える愛用品について焦点をあてます。

楽器が教えてくれる、「今の自分」—— 素材・身体・年齢との向き合い方【後編】
前編で語られた尺八との関係を踏まえ、尺八演奏家・藤原道山が修理や経年変化、身体との向き合い方を語る。楽器を変えずに使い続けることで自分の変化を測るという演奏観が描かれる。

尺八は、僕の「声」そのものだった—— 藤原道山が40年連れ添う相棒との出会い【前編】
尺八演奏家の藤原道山が、40年近く向き合ってきた尺八との関係を語る。音が出なかった原体験から師・山本邦山との出会いを経て、尺八を自分の声として捉える現在の演奏観が描かれる。

盆栽は、生きたアートだ—— 平尾成志が「作り直し続ける」理由【後編】
前編では、平尾成志が相棒と呼ぶ道具や木そのものについて紹介した。後編では、盆栽を「仕事」から「表現」へ拡張した理由に迫る。完成を目指さず、変化を受け入れ壊して作り直すという思想と、人生との関係が語られる。
工芸の未来地図
伝統を学び、自分らしい表現を模索する若き作り手たち。 迷いながらも進むその姿には、未来のヒントがあります。 継ぐだけでは終わらない、次の工芸を描く若者たちの声を届けます。

4代目摺師・小川信人が、壊れゆく工芸の循環を再生させる理由
江戸から続く木版画摺師の系譜を継ぐ関岡木版画工房。4代目小川信人は、職人になる前にリサイクルショップで働いた経験を持つ。技術の継承だけでなく、壊れかけた工芸の循環をつなぎ直す挑戦に向き合っている。

師匠が残した想いを次世代へ──額縁職人・栗原大地の挑戦
富士額縁店の職人・栗原大地は、サッカー選手を目指した経験やファッションの学びを経て、額縁制作の道へ進んだ。師との出会いをきっかけに職人としての覚悟を固め、技術を磨きながら次世代への継承を見据えている。

亘 章吾:吉野檜と身体が対話する、自然を宿す曲木の美
吉野檜と曲木、直線と曲線、人工と自然とが最良の関係性で織りなす美しさを、曲木造形という新たな表現方法で探求する亘 章吾。今回は制作拠点である京都のアトリエを訪れ、その制作背景を聞いた。
Crossing Perspectives
なぜ彼らは、日本の工芸に惹かれたのか?暮らし、働き、学びのなかで出会った“技”の世界。異なる文化に育まれた感性で見つめた、日本の手仕事の魅力と、その先に広がる可能性を語ります。

記憶を生かすということ──時代着物、その先にある時間へ(岡本レーナ)
役目を終えた時代着物を再構築し、「時間を超えて存在し続けるアート」として生かすテキスタイルアート「ikasu」。着物に宿る記憶や技術、物語を現代の空間へ翻訳し、次世代へ受け継がれる作品制作を行っている。

盆栽師とは何か ——日本の工芸「盆栽」に魅せられた軌跡(ビョルン・L・ビョルホルム)
映画『ベスト・キッド』をきっかけに盆栽に興味を持ったビョルン・ビョルホルムは、日本での修業を経て盆栽師となる。藤川幸華園での経験や失敗を糧に技術と姿勢を学び、現在は京都を拠点に国際的な盆栽普及に取り組んでいる。

外国人初の日本刀鍛冶職人・光綱 一振りに込める情熱(ジョハン・ロイトヴィラー)
2024年には文化庁より正式に日本刀製作の許可を受け、外国人として初めて公的に認められた日本刀鍛冶職人となる。アルプスの自然に育まれた感性と日本の伝統技術への敬意を融合し、日本刀の新たな可能性を追求している。
伝統のそばで暮らす
伝統を受け継ぐ家に嫁いだ女性たち。 職人の家業、地域との関係、子育てとの両立…… 華やかには語られない“もう一つの現場”から見える、工芸のリアルと希望を描きます。

細く、長く、灯りを届ける:妻が支える“続けるための仕事”
愛媛県・内子町で約200年続く大森和蝋燭屋。店の奥で蝋燭を作る職人を支えるように、大森祥子さんは店頭やオンラインでの業務を担う。接客や在庫管理、海外発送まで、家業を外側から支える役割について語る。

東京から秩父へ、4児を育てながら職人の妻に:新啓織物での私の役割
東京での生活から一転、夫が家業を継ぐため家族で秩父へ移住。4人の子育てと伝統工芸の世界に向き合いながら、専業主婦から職人の妻へと変化していく歩みを描く。

紀州箪笥に魅せられて──女性初の伝統工芸士、東ちあきの歩み
紀州箪笥の塗装部門で、全国で初めて女性として桐箪笥部門で伝統工芸士に認定された東ちあきさん。かつてはアパレル業界で働いていた彼女が、結婚を機に工房に入り、職人としての道を歩むまでの経緯が描かれる。
工芸の輪郭
その美しさはどこから来るのか、技術はいかにして受け継がれたのか。各地に息づく作り手の人生や文化を言葉でなぞることで、日本の手仕事に秘められた発見を紐解きます。
信楽焼の技術:炎を操る「焼成」と土の限界に挑む「大物作り」の秘密
信楽焼の焼成技術や大物作りの工程を通して、炎や土を操る高度な職人技を紹介している。さらにデジタル技術や再生素材との融合により、伝統産業として新たな表現と持続可能性に挑戦する姿を描く。
描くのではなく掘り起こす、漆の積層が生む彫刻的技術の秘密
本記事は、津軽塗の核心技術である「研ぎ出し変わり塗り」を軸に、模様を生む仕掛けや研磨工程、漆の化学反応について解説している。自然素材や異分野の研磨技術も取り入れながら、職人が高度な感覚と精度で堅牢な美を生み出す工程を掘り下げている。

江戸切子の輝きに宿る時間、受け継がれる技術と職人の視点
江戸切子の職人たちは、8年から10年をかけて技術と感覚を身体に刻み込み、視覚だけに頼らない精密な加工を行っている。さらに、作品全体の佇まいを重視する哲学と、後継者へ技術を渡す責務を共有しながら制作に向き合っている。




















