Articles of the Series
あの人の愛用品
卓越した仕事の裏側には、語られることのない相棒の存在があります。歳月をかけ身体の一部となった愛用品と、いかに対話を重ねてきたのか。日々のパフォーマンスを支える愛用品について焦点をあてます。


叩く、ずらす、設計する。上妻宏光が津軽三味線を更新してきた理由【前編】
三味線奏者・上妻宏光は、撥を単なる消耗品ではなく、求める音を設計・調整するための道具として捉えている。会場の響きや共演楽器に応じて撥の素材や角度、力配分を変え、自身の音楽表現を更新し続けている。

楽器が教えてくれる、「今の自分」—— 素材・身体・年齢との向き合い方【後編】
前編で語られた尺八との関係を踏まえ、尺八演奏家・藤原道山が修理や経年変化、身体との向き合い方を語る。楽器を変えずに使い続けることで自分の変化を測るという演奏観が描かれる。

尺八は、僕の「声」そのものだった—— 藤原道山が40年連れ添う相棒との出会い【前編】
尺八演奏家の藤原道山が、40年近く向き合ってきた尺八との関係を語る。音が出なかった原体験から師・山本邦山との出会いを経て、尺八を自分の声として捉える現在の演奏観が描かれる。

盆栽は、生きたアートだ—— 平尾成志が「作り直し続ける」理由【後編】
前編では、平尾成志が相棒と呼ぶ道具や木そのものについて紹介した。後編では、盆栽を「仕事」から「表現」へ拡張した理由に迫る。完成を目指さず、変化を受け入れ壊して作り直すという思想と、人生との関係が語られる。

このハサミがなければ、仕事ができない—— 盆栽師・平尾成志が相棒と呼ぶもの【前編】
平尾成志は盆栽を「生きた表現」と捉え、道具と木の関係性を重視している。長年使うハサミや針金などの道具に加え、水やりや環境の見極めが重要であり、それらすべてが揃って盆栽の仕事が成立する。

この包丁を持つと、気合が入る──賛否両論・笠原将弘が語る「相棒」の条件
笠原将弘にとって、包丁は単なる調理器具ではない。料理を成立させるためにある設計思想の、最初の入り口だ。食材の繊維の断ち方、刃の入れ方、力の抜き加減。