Articles of the Series
伝統のそばで暮らす
伝統を受け継ぐ家に嫁いだ女性たち。 職人の家業、地域との関係、子育てとの両立…… 華やかには語られない“もう一つの現場”から見える、工芸のリアルと希望を描きます。


細く、長く、灯りを届ける:妻が支える“続けるための仕事”
大森祥子は、大森和蝋燭屋で接客や在庫管理、オンラインショップ運営、海外発送を担い、職人である夫を支えている。コロナ禍を機に店の在り方を見直し、和蝋燭を理解して使う人へ丁寧に届ける姿勢を大切にしている。

東京から秩父へ、4児を育てながら職人の妻に:新啓織物での私の役割
新啓織物の新井園恵は、夫の家業継承を機に東京から秩父へ移住し、4人の子育てと仕事を両立しながら秩父銘仙づくりを支えてきた。広報や販売、ものづくりにも携わり、自らの役割を見いだしながら伝統技術の継承に取り組んでいる。

紀州箪笥に魅せられて──女性初の伝統工芸士、東ちあきの歩み
東ちあきはアパレル業界から結婚を機に紀州箪笥の工房へ入り、子育てと両立しながら職人としての道を歩んだ。全国初の女性伝統工芸士として桐の魅力を発信し、伝統を次世代へつなぐ新たな挑戦を続けている。

独学から彫金職人へ:ジュエリーサショウ・佐生恵実さんが歩む、手仕事と家族の道
「職人の仕事は、本当に面白いんですよ」そう笑うのは、東京都江東区の工房兼ショップ「ジュエリーサショウ」で働く彫金職人・佐生恵実さん。会社員時代は仕事終わりに彫金を学んだ。今は3代目の夫・真一さんとともに工房を支える。

匠頭漆工・久保出緋沙子さんが見つけた、自分らしい役割
匠頭漆工で広報や営業、海外販売などを担う久保出緋沙子さんは、東京で保育士として働いた後に石川県へ移住し、伝統工芸の世界に入った。4児の母として子育てと仕事を両立しながら、自身の経験や英語力を生かして漆器の魅力を国内外へ発信している。

妻として、母として、伝統工芸を支える─久留米絣の池田絣工房・池田清香さん
池田絣工房4代目の妻でありプロデューサー/ディレクターを務める池田清香が、結婚を機に久留米絣の世界へ入り、仕事と育児を両立しながら工房を支える姿を紹介する。消費者視点を大切にし、現代の暮らしに合う形で久留米絣を未来へ繋ごうとする考えにも迫る。