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読みもの

職人たちの一日
職人の現場を、そのままに。全国の工房で記録された、一日の仕事の記録。 技の細部と、職人たちの素顔に迫る動画アーカイブです。

指先で受け継ぐ織の技 沖縄・首里織 宮平「首里織」工房
宮平「首里織」工房では、糸を整え、経糸を織機に通し、手機で文様を織り上げるまで、多くの工程を職人の手で丁寧に行われる。琉球王国時代から受け継がれる首里織の技法を、一枚の布へと仕上げていく手仕事の積み重ねを映し出す。

梶の木から、一枚の紙へ 佐賀・和紙「名尾手すき和紙」
佐賀県佐賀市・名尾地区。300年以上にわたって紙漉きが受け継がれてきたこの土地で、「名尾手すき和紙」を掲げるのは谷口家ただ一軒となった。自家栽培した梶の木を煮て、叩き、漉き、水を打つ。一枚の和紙が手元に届くまでの現場へ。

日本でただ一つ、和銑の鉄瓶 山形・山形鋳物「菊地保寿堂」
山形県山形市。慶長九年(1604年)創業、420年以上にわたって鋳物を手がけてきた「菊地保寿堂」。日本古来の鉄「和銑(わずく)」で鉄瓶を造る、現在では唯一の工房だ。砂を調合し、鉄を溶かし、型に注ぐ。一度きりの工程に向き合う、職人の時間。

日本工芸用語図鑑
工芸品には、それを生んだ歴史があり、支える技術があり、根ざす文化がある。素材や産地、時代背景など、さまざまな切り口から日本の伝統工芸を読み解くコラムです。

有松絞りの模様と色彩。布に宿る祈りと、「ゆらぎ」という日本の美意識
有松絞りの文様や藍染めの色彩に込められた祈りや知恵、日本人の美意識を解説する。伝統的な吉祥文様や藍の機能性に加え、偶然が生む「ゆらぎ」を現代的なデザインへ生かす取り組みを紹介している。

大島紬のデザイン論。自然を「点」で記号化する、伝統文様と色彩の美学
大島紬に受け継がれる龍郷柄や秋名バラ柄、亀甲柄などの文様と、泥染めが生み出す色彩の特徴を紹介している。自然や暮らしを絣の点で表現する造形思想と、伝統を受け継ぎながら現代の意匠へ発展する大島紬のデザインの魅力を描いている。

結城紬のデザイン論。「粋」と「渋み」が宿る、文様と色彩の美学
結城紬の文様や色彩を通して、「粋」や「渋み」といった日本独自の美意識がどのように形づくられてきたのかを解説する。亀甲文様や縞、伝統色、現代の無地表現までをたどり、「引き算」の思想が息づくデザイン哲学を紹介している。

つくり手を訪ねて
つくり手のいる場所へ、直接会いに行く。工房で交わした言葉、手仕事の現場で感じたこと。職人たちの技と生き方を、対話を通じて届けます。

一人ではなく、みんなで継ぐ——江戸切子華硝・3代目熊倉千砂都の非血縁継承
江戸切子の店華硝3代目・熊倉千砂都は、日本史教員を経て家業に入り、血縁に依存しない「チーム3代目」という継承の仕組みを築いてきた。伝統の本質を問い直しながら、職人一人ひとりが主体となる新たな事業承継の形に挑戦している。

音楽から、陶芸の道へ。益子焼・えのきだ窯夫婦のおおらかなものづくり
益子焼の窯元・えのきだ窯5代目の榎田智と若葉は、伝統を受け継ぎながら、それぞれの感性を生かした器づくりを続けている。音楽から陶芸へ転身した歩みや、民藝の思想と暮らしに根ざしたものづくりへの向き合い方が語られる。

伝統を固定しない。400年以上続く朝日焼が北欧で拓く、使い手と育つ器のかたち
朝日焼の松林俊幸は、北欧デザインスタジオやレストランとの協業により、新作テーブルウエア「osaa」を開発した。茶器の枠を越え、使い手とともに器が育つという朝日焼の思想を現代の食卓へ広げる取り組みを紹介している。

百年の道、匠の声
日本のものづくりを極めた匠に聞く、技と心の物語。 伝統を支え、革新を恐れない匠たちの今——その技術と哲学の核心に迫ります。

【第1回】30年眠っていた看板──「彩変化」誕生の物語 人間国宝・藤塚松星
人間国宝・藤塚松星は、見る角度で色が変わる独自技法「彩変化」の誕生秘話と、星空への憧れから竹工芸へ進んだ経緯を語る。青年時代の体験や仕事での挫折が、従来の竹工芸にはない表現を生み出す原点となった。

【第3回(最終回)】挑戦と継承──現代の名工・畠山弘が次世代へ伝えるメッセージ
東京七宝職人の畠山弘は、需要減少や海外生産の拡大による業界の変化を受け止めながら、自ら発信する作品づくりへ取り組んでいる。娘への技術継承と新たな表現への挑戦を通じ、東京七宝の未来を切り拓こうとしている。

【第2回】色と焼きの探求──現代の名工・畠山弘が語る東京七宝の奥深さ
東京七宝職人の畠山弘は、「現代の名工」として評価されながらも、実用品づくりを支えてきた職人としての誇りを語る。白の発色を追求する技術や独自のプリカジュール技法への挑戦を通じ、東京七宝の可能性を広げ続けている。

あの人の愛用品
卓越した仕事の裏側には、語られることのない相棒の存在があります。歳月をかけ身体の一部となった愛用品と、いかに対話を重ねてきたのか。日々のパフォーマンスを支える愛用品について焦点をあてます。
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三味線に穴を開けた日から。上妻宏光が世界と共演するための相棒の形【後編】
三味線奏者の上妻宏光は、ロックバンドとの共演や海外公演を通じて、三味線の構造や素材、演奏方法を独自に再設計している。伝統を守るだけでなく、現代の環境で音を成立させるために更新を続ける姿勢が描かれている。

叩く、ずらす、設計する。上妻宏光が津軽三味線を更新してきた理由【前編】
三味線奏者・上妻宏光は、撥を単なる消耗品ではなく、求める音を設計・調整するための道具として捉えている。会場の響きや共演楽器に応じて撥の素材や角度、力配分を変え、自身の音楽表現を更新し続けている。

楽器が教えてくれる、「今の自分」—— 素材・身体・年齢との向き合い方【後編】
前編で語られた尺八との関係を踏まえ、尺八演奏家・藤原道山が修理や経年変化、身体との向き合い方を語る。楽器を変えずに使い続けることで自分の変化を測るという演奏観が描かれる。

工芸の未来地図
伝統を学び、自分らしい表現を模索する若き作り手たち。 迷いながらも進むその姿には、未来のヒントがあります。 継ぐだけでは終わらない、次の工芸を描く若者たちの声を届けます。

4代目摺師・小川信人が、壊れゆく工芸の循環を再生させる理由
江戸から続く木版画摺師の系譜を継ぐ関岡木版画工房。4代目小川信人は、職人になる前にリサイクルショップで働いた経験を持つ。技術の継承だけでなく、壊れかけた工芸の循環をつなぎ直す挑戦に向き合っている。

師匠が残した想いを次世代へ──額縁職人・栗原大地の挑戦
富士製額の額縁職人・栗原大地は、サッカーや服飾デザインを経て額縁づくりの道に進み、自らの天職を見出した。師匠・福徳寿男から受け継いだ技術を守りながら、発信活動や後進育成を通じて次世代への継承に挑んでいる。

亘 章吾:吉野檜と身体が対話する、自然を宿す曲木の美
吉野檜と曲木、直線と曲線、人工と自然とが最良の関係性で織りなす美しさを、曲木造形という新たな表現方法で探求する亘 章吾。今回は制作拠点である京都のアトリエを訪れ、その制作背景を聞いた。

Crossing Perspectives
なぜ彼らは、日本の工芸に惹かれたのか?暮らし、働き、学びのなかで出会った“技”の世界。異なる文化に育まれた感性で見つめた、日本の手仕事の魅力と、その先に広がる可能性を語ります。

シルクロードから正倉院へ。花氈が導いた羊毛フェルトの旅(ジョリー・ジョンソン)
京都を拠点に羊毛フェルト作品を制作しながら、正倉院の花氈研究や復元制作にも携わっている。シルクロードのフェルト文化を探究し、革や漆、植物素材など異素材との協働を通じて羊毛表現の可能性を広げている。

木に寄り添う、スウェーデン出身盆栽鉢職人のまなざし(トゥール・ホルビラ)
スウェーデン出身の陶芸家トゥール・ホルビラは、北欧の自然観と日本の盆栽文化を融合した盆栽鉢を制作している。常滑での修業を通じて盆栽鉢の本質を学び、自国文化に根差した表現を追求しながら国際的に活動を続けている。

記憶を生かすということ──時代着物、その先にある時間へ(岡本レーナ)
役目を終えた時代着物を再構築し、「時間を超えて存在し続けるアート」として生かすテキスタイルアート「ikasu」。着物に宿る記憶や技術、物語を現代の空間へ翻訳し、次世代へ受け継がれる作品制作を行っている。
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伝統のそばで暮らす
伝統を受け継ぐ家に嫁いだ女性たち。 職人の家業、地域との関係、子育てとの両立…… 華やかには語られない“もう一つの現場”から見える、工芸のリアルと希望を描きます。

細く、長く、灯りを届ける:妻が支える“続けるための仕事”
大森祥子は、大森和蝋燭屋で接客や在庫管理、オンラインショップ運営、海外発送を担い、職人である夫を支えている。コロナ禍を機に店の在り方を見直し、和蝋燭を理解して使う人へ丁寧に届ける姿勢を大切にしている。

東京から秩父へ、4児を育てながら職人の妻に:新啓織物での私の役割
新啓織物の新井園恵は、夫の家業継承を機に東京から秩父へ移住し、4人の子育てと仕事を両立しながら秩父銘仙づくりを支えてきた。広報や販売、ものづくりにも携わり、自らの役割を見いだしながら伝統技術の継承に取り組んでいる。

紀州箪笥に魅せられて──女性初の伝統工芸士、東ちあきの歩み
東ちあきはアパレル業界から結婚を機に紀州箪笥の工房へ入り、子育てと両立しながら職人としての道を歩んだ。全国初の女性伝統工芸士として桐の魅力を発信し、伝統を次世代へつなぐ新たな挑戦を続けている。

工芸の輪郭
その美しさはどこから来るのか、技術はいかにして受け継がれたのか。各地に息づく作り手の人生や文化を言葉でなぞることで、日本の手仕事に秘められた発見を紐解きます。
信楽焼の技術:炎を操る「焼成」と土の限界に挑む「大物作り」の秘密
信楽焼の焼成技術や大物作りの工程を通して、炎や土を操る高度な職人技を紹介している。さらにデジタル技術や再生素材との融合により、伝統産業として新たな表現と持続可能性に挑戦する姿を描く。
描くのではなく掘り起こす、漆の積層が生む彫刻的技術の秘密
本記事は、津軽塗の核心技術である「研ぎ出し変わり塗り」を軸に、模様を生む仕掛けや研磨工程、漆の化学反応について解説している。自然素材や異分野の研磨技術も取り入れながら、職人が高度な感覚と精度で堅牢な美を生み出す工程を掘り下げている。

江戸切子の輝きに宿る時間、受け継がれる技術と職人の視点
江戸切子の職人たちは、8年から10年をかけて技術と感覚を身体に刻み込み、視覚だけに頼らない精密な加工を行っている。さらに、作品全体の佇まいを重視する哲学と、後継者へ技術を渡す責務を共有しながら制作に向き合っている。
