Series
List
読みもの

職人たちの一日
職人の現場を、そのままに。全国の工房で記録された、一日の仕事の記録。 技の細部と、職人たちの素顔に迫る動画アーカイブです。

1300年続く、生きた黒 奄美大島・泥染「肥後染色」
鹿児島県奄美大島・龍郷町。1300年の歴史を持つ大島紬の要となる工程「泥染め」を、家族で受け継ぐ工房「肥後染色」がある。車輪梅(テーチ木)のタンニンと、鉄分を含む泥の化学反応によって生まれる「生きた黒」。一日の工程を、職人の手仕事とともに映し出す。

1/100ミリの世界 和歌山・桐家具「家具のあづま」
和歌山県紀の川市で、1891年から130年以上にわたって桐箪笥を手がけてきた「家具のあづま」。桐は軽く、湿気に強く、燃えにくい。墨付けから組手、鉋がけ、焼き桐の仕上げまで――1/100ミリの精度で木と向き合う、職人の手仕事。

梶の木から、一枚の紙へ 佐賀・和紙「名尾手すき和紙」
佐賀県佐賀市・名尾地区。300年以上にわたって紙漉きが受け継がれてきたこの土地で、「名尾手すき和紙」を掲げるのは谷口家ただ一軒となった。自家栽培した梶の木を煮て、叩き、漉き、水を打つ。一枚の和紙が手元に届くまでの現場へ。

日本工芸用語図鑑
工芸品には、それを生んだ歴史があり、支える技術があり、根ざす文化がある。素材や産地、時代背景など、さまざまな切り口から日本の伝統工芸を読み解くコラムです。

なぜ、この土地だったのか? 南部鉄器を育んだ、岩手の風土という必然
一つの工芸品が、ある特定の土地で何百年という時間を超えて受け継がれていく。その背景には、単なる偶然では片付けられない、明確な理由が存在するはずです。岩手の風土と南部鉄器の関係を紐解く。

津軽塗の産地はなぜ弘前なのか? 雪国の風土と歴史が育んだ堅牢と絢爛の精神性
津軽塗は、厳しい自然環境、城下町弘前の歴史、そして地域の精神性が結びついて成立した工芸である。堅牢性を重視する文化や藩の産業振興、一貫生産の流儀、地域素材の活用が独自の発展を支えてきた。
なぜこの地で焼き物は栄えたのか? 湖の記憶と文化が育んだ産地の秘密に迫る
信楽焼は、古琵琶湖層由来の良質な粘土、豊富な森林資源、交通の要衝という地理的条件に支えられ発展してきた。茶の湯文化や気候との対話、職人と技術の集積により、独自の美とものづくりの精神が育まれている。

つくり手を訪ねて
つくり手のいる場所へ、直接会いに行く。工房で交わした言葉、手仕事の現場で感じたこと。職人たちの技と生き方を、対話を通じて届けます。

【Artisanサイトリニューアルのお知らせ】伝統と先端を接続するメディアへ
このたび、「Artisan」は、fashion tech news内のコンテンツから独立し、新たなサイトとして生まれ変わります。

養蚕から織りまですべてをつなぎ、 「絹」の魅力を世界へ届ける「工房おりをり」
福島県は古くから絹織物の産地である。生産が減少するなか、「工房おりをり」の鈴木美佐子さんは養蚕から織りまでを手がけ、絹文化の継承と発信に取り組んでいる。

大漁を祝う染物を現代へ——鴨川萬祝染 鈴染、4代目の挑戦
千葉・鴨川に伝わる「萬祝」は、大漁を祝う漁師たちの晴れ着として生まれた染物だ。海外での経験を機に家業を継いだ「鈴染」4代目・鈴木理規が、房総の漁師文化に根ざした萬祝を現代へ伝えている。

百年の道、匠の声
日本のものづくりを極めた匠に聞く、技と心の物語。 伝統を支え、革新を恐れない匠たちの今——その技術と哲学の核心に迫ります。

【第5回(最終回)】人間国宝・前田昭博が伝統工芸 白磁に思いを馳せる
白磁は小手先の技術が通用しない芸術であり、前田昭博はその制作を通して人間国宝に認定された。本記事では、最高評価を得た現在の心境や、工芸村の創出など若手支援、伝統工芸の未来に対する考えが語られる。

【第4回】人間国宝・前田昭博にしか生み出せない表現技法の秘密
大規模な陶芸展で真っ白な白磁が優秀賞を受賞し、前田昭博の作品は注目を集めた。本記事では、想像力を喚起する白磁の表現や鳥取の自然から受けた影響、独自技法「面取り」に至るまでの試行錯誤が語られる。

【第3回】人間国宝・前田昭博の挫折と挑戦
大学の卒業制作で白磁壺を仕上げた前田昭博さんは、卒業後に地元鳥取市に工房を構えたが、大きな壁に直面する。第3回では、陶芸家として歩み始めた前田さんが、大学では気づかなかった厳しさと向き合う姿を描く。

あの人の愛用品
卓越した仕事の裏側には、語られることのない相棒の存在があります。歳月をかけ身体の一部となった愛用品と、いかに対話を重ねてきたのか。日々のパフォーマンスを支える愛用品について焦点をあてます。

盆栽は、生きたアートだ—— 平尾成志が「作り直し続ける」理由【後編】
前編では、平尾成志が相棒と呼ぶ道具や木そのものについて紹介した。後編では、盆栽を「仕事」から「表現」へ拡張した理由に迫る。完成を目指さず、変化を受け入れ壊して作り直すという思想と、人生との関係が語られる。

このハサミがなければ、仕事ができない—— 盆栽師・平尾成志が相棒と呼ぶもの【前編】
平尾成志は盆栽を「生きた表現」と捉え、道具と木の関係性を重視している。長年使うハサミや針金などの道具に加え、水やりや環境の見極めが重要であり、それらすべてが揃って盆栽の仕事が成立する。

この包丁を持つと、気合が入る──賛否両論・笠原将弘が語る「相棒」の条件
笠原将弘にとって、包丁は単なる調理器具ではない。料理を成立させるためにある設計思想の、最初の入り口だ。食材の繊維の断ち方、刃の入れ方、力の抜き加減。

工芸の未来地図
伝統を学び、自分らしい表現を模索する若き作り手たち。 迷いながらも進むその姿には、未来のヒントがあります。 継ぐだけでは終わらない、次の工芸を描く若者たちの声を届けます。

4代目摺師・小川信人が、壊れゆく工芸の循環を再生させる理由
江戸から続く木版画摺師の系譜を継ぐ関岡木版画工房。4代目小川信人は、職人になる前にリサイクルショップで働いた経験を持つ。技術の継承だけでなく、壊れかけた工芸の循環をつなぎ直す挑戦に向き合っている。

師匠が残した想いを次世代へ──額縁職人・栗原大地の挑戦
富士額縁店の職人・栗原大地は、サッカー選手を目指した経験やファッションの学びを経て、額縁制作の道へ進んだ。師との出会いをきっかけに職人としての覚悟を固め、技術を磨きながら次世代への継承を見据えている。

亘 章吾:吉野檜と身体が対話する、自然を宿す曲木の美
吉野檜と曲木、直線と曲線、人工と自然とが最良の関係性で織りなす美しさを、曲木造形という新たな表現方法で探求する亘 章吾。今回は制作拠点である京都のアトリエを訪れ、その制作背景を聞いた。

Crossing Perspectives
なぜ彼らは、日本の工芸に惹かれたのか?暮らし、働き、学びのなかで出会った“技”の世界。異なる文化に育まれた感性で見つめた、日本の手仕事の魅力と、その先に広がる可能性を語ります。

盆栽師とは何か ——日本の工芸「盆栽」に魅せられた軌跡(ビョルン・L・ビョルホルム)
映画『ベスト・キッド』をきっかけに盆栽に興味を持ったビョルン・ビョルホルムは、日本での修業を経て盆栽師となる。藤川幸華園での経験や失敗を糧に技術と姿勢を学び、現在は京都を拠点に国際的な盆栽普及に取り組んでいる。

外国人初の日本刀鍛冶職人・光綱 一振りに込める情熱(ジョハン・ロイトヴィラー)
2024年には文化庁より正式に日本刀製作の許可を受け、外国人として初めて公的に認められた日本刀鍛冶職人となる。アルプスの自然に育まれた感性と日本の伝統技術への敬意を融合し、日本刀の新たな可能性を追求している。

消滅への抵抗──織りと染めが出会うとき(ハンナ・ウォルドロン)
手仕事による織物には、素材と想像力が交わる独自の魅力がある。ハンナ・ウォルドロンは、日本の絣織や筒描きに見られる染めと防染の工程に触れ、その複雑さと献身性を体験した。これらの工芸は、自然素材と人の手による長い工程を通じて成立している。
.png?w=1200&fm=webp)
伝統のそばで暮らす
伝統を受け継ぐ家に嫁いだ女性たち。 職人の家業、地域との関係、子育てとの両立…… 華やかには語られない“もう一つの現場”から見える、工芸のリアルと希望を描きます。

細く、長く、灯りを届ける:妻が支える“続けるための仕事”
愛媛県・内子町で約200年続く大森和蝋燭屋。店の奥で蝋燭を作る職人を支えるように、大森祥子さんは店頭やオンラインでの業務を担う。接客や在庫管理、海外発送まで、家業を外側から支える役割について語る。

東京から秩父へ、4児を育てながら職人の妻に:新啓織物での私の役割
東京での生活から一転、夫が家業を継ぐため家族で秩父へ移住。4人の子育てと伝統工芸の世界に向き合いながら、専業主婦から職人の妻へと変化していく歩みを描く。

紀州箪笥に魅せられて──女性初の伝統工芸士、東ちあきの歩み
紀州箪笥の塗装部門で、全国で初めて女性として桐箪笥部門で伝統工芸士に認定された東ちあきさん。かつてはアパレル業界で働いていた彼女が、結婚を機に工房に入り、職人としての道を歩むまでの経緯が描かれる。

工芸の輪郭
その美しさはどこから来るのか、技術はいかにして受け継がれたのか。各地に息づく作り手の人生や文化を言葉でなぞることで、日本の手仕事に秘められた発見を紐解きます。

越前和紙の神髄:伝統と革新を支える職人技の世界
越前和紙の生産を支える技術は、伝統的な製法を深化させたものと、時代の要請に応じて開発された応用技術の2つの側面から成り立っている。約1500年にわたる歴史の中で、紙を漉くという基本的な行為は、より薄く強靭な紙を効率的に生み出すための技術へと発展した。

鉄を操る知恵と感覚:南部鉄器の価値を支える、4つの核心技術
南部鉄器が持つ重厚な存在感と堅牢性は、数世紀にわたり受け継がれてきた高度な職人技術によって支えられている。本記事では、鉄瓶の製造工程における独自技術と合理性、習得の難しさを職人の言葉とともに解説する。

水引の奥義:一本の紐から多様な造形を生む、職人の思考と技術
水引は和紙を縒り合わせた紐から多様な結びや立体造形を生み出す日本の伝統工芸である。本記事では、基本となるあわじ結びを起点とした応用技術や素材特性、職人の身体知、さらに異分野の技法を取り入れる柔軟性について考察する。一本の紐から多様な表現が生まれる背景にある技術と創造性を解説する。
