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職人たちの一日
1300年続く、生きた黒 奄美大島・泥染「肥後染色」
鹿児島県奄美大島・龍郷町。1300年の歴史を持つ大島紬の要となる工程「泥染め」を、家族で受け継ぐ工房「肥後染色」がある。車輪梅(テーチ木)のタンニンと、鉄分を含む泥の化学反応によって生まれる「生きた黒」。一日の工程を、職人の手仕事とともに映し出す。

職人たちの一日
1/100ミリの世界 和歌山・桐家具「家具のあづま」
和歌山県紀の川市で、1891年から130年以上にわたって桐箪笥を手がけてきた「家具のあづま」。桐は軽く、湿気に強く、燃えにくい。墨付けから組手、鉋がけ、焼き桐の仕上げまで――1/100ミリの精度で木と向き合う、職人の手仕事。

職人たちの一日
梶の木から、一枚の紙へ 佐賀・和紙「名尾手すき和紙」
佐賀県佐賀市・名尾地区。300年以上にわたって紙漉きが受け継がれてきたこの土地で、「名尾手すき和紙」を掲げるのは谷口家ただ一軒となった。自家栽培した梶の木を煮て、叩き、漉き、水を打つ。一枚の和紙が手元に届くまでの現場へ。

職人たちの一日
日本でただ一つ、和銑の鉄瓶 山形・山形鋳物「菊地保寿堂」
山形県山形市。慶長九年(1604年)創業、420年以上にわたって鋳物を手がけてきた「菊地保寿堂」。日本古来の鉄「和銑(わずく)」で鉄瓶を造る、現在では唯一の工房だ。砂を調合し、鉄を溶かし、型に注ぐ。一度きりの工程に向き合う、職人の時間。
職人たちの一日
素手で蝋を塗り重ねる 愛媛・和蝋燭「大森和蝋燭」
愛媛県内子町。江戸時代に木蝋の生産地として栄えたこの町に、四国で唯一残る和蝋燭店「大森和蝋燭屋」がある。ハゼの実から採れる木蝋を素手ですくい、灯芯に塗り重ねる「生掛け」の技法。一本の和蝋燭が形になるまでの、職人の手仕事。

職人たちの一日
土と炎、そして人の手 沖縄・やちむん「育陶園」
沖縄県那覇市・壺屋。1682年から続くやちむんの里で、300年以上にわたり「壺屋の景色」を守り続けてきた窯元「育陶園」。約20名の職人による分業制のもと、唐草線彫、釉掛け、獅子づくり――それぞれの工程に宿る手仕事を映像で追う。

つくり手を訪ねて
【Artisanサイトリニューアルのお知らせ】伝統と先端を接続するメディアへ
このたび、「Artisan」は、fashion tech news内のコンテンツから独立し、新たなサイトとして生まれ変わります。

つくり手を訪ねて
大漁を祝う染物を現代へ——鴨川萬祝染 鈴染、4代目の挑戦
千葉・鴨川に伝わる「萬祝」は、大漁を祝う漁師たちの晴れ着として生まれた染物だ。海外での経験を機に家業を継いだ「鈴染」4代目・鈴木理規が、房総の漁師文化に根ざした萬祝を現代へ伝えている。

工芸の輪郭
越前和紙の神髄:伝統と革新を支える職人技の世界
越前和紙の生産を支える技術は、伝統的な製法を深化させたものと、時代の要請に応じて開発された応用技術の2つの側面から成り立っている。約1500年にわたる歴史の中で、紙を漉くという基本的な行為は、より薄く強靭な紙を効率的に生み出すための技術へと発展した。

あの人の愛用品
盆栽は、生きたアートだ—— 平尾成志が「作り直し続ける」理由【後編】
前編では、平尾成志が相棒と呼ぶ道具や木そのものについて紹介した。後編では、盆栽を「仕事」から「表現」へ拡張した理由に迫る。完成を目指さず、変化を受け入れ壊して作り直すという思想と、人生との関係が語られる。

つくり手を訪ねて
養蚕から織りまですべてをつなぎ、 「絹」の魅力を世界へ届ける「工房おりをり」
福島県は古くから絹織物の産地である。生産が減少するなか、「工房おりをり」の鈴木美佐子さんは養蚕から織りまでを手がけ、絹文化の継承と発信に取り組んでいる。
つくり手を訪ねて
引き込まれそうに黒い名古屋黒紋付染、山勝染工が探る伝統産業の新しい形
黒が黒い。名古屋黒紋付染を形容する上で、もっとも的確な表現である。慶長16(1611)年、尾張藩士が旗や幟などの製造を始めたことを起源とする名古屋黒紋付染は、天保年間(19世紀半ば)に独自の「紋型紙板締め技法」を考案。明治に入ってからは板が金網へと改良され、「紋当金網付け技法」となって今に続いている。

あの人の愛用品
このハサミがなければ、仕事ができない—— 盆栽師・平尾成志が相棒と呼ぶもの【前編】
平尾成志は盆栽を「生きた表現」と捉え、道具と木の関係性を重視している。長年使うハサミや針金などの道具に加え、水やりや環境の見極めが重要であり、それらすべてが揃って盆栽の仕事が成立する。

Crossing Perspectives
盆栽師とは何か ——日本の工芸「盆栽」に魅せられた軌跡(ビョルン・L・ビョルホルム)
映画『ベスト・キッド』をきっかけに盆栽に興味を持ったビョルン・ビョルホルムは、日本での修業を経て盆栽師となる。藤川幸華園での経験や失敗を糧に技術と姿勢を学び、現在は京都を拠点に国際的な盆栽普及に取り組んでいる。

工芸の輪郭
鉄を操る知恵と感覚:南部鉄器の価値を支える、4つの核心技術
南部鉄器が持つ重厚な存在感と堅牢性は、数世紀にわたり受け継がれてきた高度な職人技術によって支えられている。本記事では、鉄瓶の製造工程における独自技術と合理性、習得の難しさを職人の言葉とともに解説する。

つくり手を訪ねて
型を守り、型を破る——黒羽藍染紺屋8代目という在り方
栃木県・大田原市黒羽地域で江戸時代から続く藍染工房「黒羽藍染紺屋」。8代目の小沼雄大は伝統を継承しながら、スニーカーや空間デザイン、異業種との協業に取り組む。型を守りつつ新たな表現を追求している。

工芸の輪郭
水引の奥義:一本の紐から多様な造形を生む、職人の思考と技術
水引は和紙を縒り合わせた紐から多様な結びや立体造形を生み出す日本の伝統工芸である。本記事では、基本となるあわじ結びを起点とした応用技術や素材特性、職人の身体知、さらに異分野の技法を取り入れる柔軟性について考察する。一本の紐から多様な表現が生まれる背景にある技術と創造性を解説する。

つくり手を訪ねて
首里織、戦火を越えて──宮平家3代が紡ぐ革新と継承
かつて首里王府の城下町として栄えた首里で、王家や貴族の衣装として愛された織物がある。「首里織」と呼ばれるその染織品は、戦火による壊滅的な被害と、戦後の劇的な復興を経て、現代にその美しさを伝えている。

工芸の輪郭
伝統、量産、そして未来へ:波佐見焼をかたちづくる技術の深層
一つの器が私たちの食卓へ届くまでに、多くの知恵と技術が注がれている。波佐見焼は、釉薬の探求、量産技術、デジタル技術の融合によって成り立つ。伝統と合理性、さらに最新技術が共存する産地の姿を解説する。

あの人の愛用品
この包丁を持つと、気合が入る──賛否両論・笠原将弘が語る「相棒」の条件
笠原将弘にとって、包丁は単なる調理器具ではない。料理を成立させるためにある設計思想の、最初の入り口だ。食材の繊維の断ち方、刃の入れ方、力の抜き加減。

つくり手を訪ねて
染めの街の失われた風景をたぐり寄せる──江戸更紗、染の里おちあい
東京新宿区落合にある「染の里おちあい」は、江戸更紗や江戸小紋などの染物を今に伝える拠点。代表理事の高市洋子は、100年以上続く染工房を継承し、技術の継承と地域文化の再生に取り組んでいる。

つくり手を訪ねて
祈りの灯りを、次の時代へ:八女提灯・シラキ工芸
福岡県八女市で受け継がれてきた八女提灯。祖先を迎える祈りの灯りとして、日本人の暮らしに寄り添ってきた伝統工芸だ。需要の縮小という現実のなかで、2代目は若い職人に場を託し、新しい灯りの形を模索している。

つくり手を訪ねて
海外愛好家も惹き付ける3代目・清水醉月の急須、醉月陶苑による四日市萬古焼
萬古焼は18世紀、桑名の豪商・沼波弄山によって始まり、「萬古不易」の印に由来して名付けられた。一度途絶えた後に再興され、現在は四日市萬古焼として受け継がれている。四日市の工房・醉月陶苑では、3代目・清水醉月が急須づくりを続けている。

工芸の輪郭
その研ぎ方、間違っているかも? 土佐の職人が明かす「自由鍛造」と切れ味の本質
土佐打刃物は自由鍛造や割込構造、熱処理によって合理的な性能を実現し、さらに刃の側面を研いでテーパー形状を保ち微細な刃を付ける独自の研ぎ方が切れ味を支えている。利用者の声をもとに技術は進化し続けている。
つくり手を訪ねて
宙吹ガラス工房 虹が継承する「人真似をしない」創造の精神
沖縄県読谷村の「やちむんの里」にある宙吹ガラス工房 虹は、唯一のガラス工房として存在感を放つ。「泡ガラス」の技法で独自の地位を築いた同工房の背景には、創設者・稲嶺盛吉と息子・盛一郎の葛藤と和解、そして創造への執念があった。
つくり手を訪ねて
伝統の揺らぎの中で──沖縄・やちむん「育陶園」が描く“壺屋の景色”
沖縄県那覇市壺屋で300年以上やちむんづくりを続ける育陶園。6代目の高江洲若菜は、伝統と革新の間で揺れながら、製造・販売・体験をつなぐ体制を整え、壺屋の景色を次世代へ継承する取り組みを進めている。

つくり手を訪ねて
厳しい風土に咲いた、祈りのかたち「三春駒」に込められた願い
福島県郡山市の職人集落「デコ屋敷」にある彦治民芸では、木から削り出す伝統製法で三春駒が作られている。三春駒は平安時代の伝説を起源とし、子どもの成長や健康を願う縁起物として受け継がれてきた。職人たちは地域の暮らしの中で培われた技を守りながら制作を続けている。

Crossing Perspectives
外国人初の日本刀鍛冶職人・光綱 一振りに込める情熱(ジョハン・ロイトヴィラー)
2024年には文化庁より正式に日本刀製作の許可を受け、外国人として初めて公的に認められた日本刀鍛冶職人となる。アルプスの自然に育まれた感性と日本の伝統技術への敬意を融合し、日本刀の新たな可能性を追求している。

つくり手を訪ねて
日本の伝統の髪型を支える櫛留商店、つげ櫛の歯に込められた職人の魔力
手作りのつげ櫛で、髪をとかしたことがある人は、どれほどいるだろうか。もしかすると、触ったことがない人がほとんどかもしれない。名古屋城の北に工房を構える櫛留商店で、初めてつげ櫛の使い心地と職人技に触れる。
つくり手を訪ねて
仲嶺三味線店が創る 三線の「測れる」音色と持続可能な未来
沖縄県那覇市安里の仲嶺三味線店では、三線の音作りを科学的に解析し数値化する取り組みが進められている。伝統的な職人技に依存してきた製作工程に対し、原材料の枯渇や技術継承の課題を背景に、新たな方法での継承が模索されている。

つくり手を訪ねて
角萬漆器が描く琉球漆器の未来、デジタル技術と手仕事で塗り重ねる島の心
沖縄県那覇市首里山川町にある創業120年以上の角萬漆器は、琉球王国の交易文化の中で発展した琉球漆器を継承する老舗。6代目・嘉手納豪は、伝統的な手仕事とデジタル技術を融合させ、「しまぬくくる」を体現するものづくりに取り組んでいる。
つくり手を訪ねて
丸正織物工房の3代目が挑む琉球絣の再定義 ──「産業」としての工芸
沖縄県南風原町に工房を構える丸正織物工房の三代目・大城幸司は、表参道でのアパレル経験を経て家業を継承。伝統工芸である琉球絣を「産業」として再定義し、持続可能な形での発展を模索している。

工芸の輪郭
儀礼の象徴から自己表現のツールへ:伊予水引、役割の変遷を辿る
ご祝儀袋にかけられた紅白の飾り、あるいは荘厳な結納品。多くの人が「水引」と聞いて思い浮かべるのは、こうしたハレの日の記憶と結びついた、少しだけ格式高い姿かもしれない。伝統的な儀礼や贈答文化が簡略化される現代において、水引は私たちの日常から少し遠い存在になったように感じられる。

つくり手を訪ねて
伝統工芸士というジョブを選んで——甲州印伝3代目・山本裕輔
甲州街道の宿場町として栄えた山梨・甲府で400年以上受け継がれてきた甲州印伝。3代続く工房「印伝の山本」を率いる山本裕輔さんは、最年少で伝統工芸士の称号を得た職人だ。伝統を守りながら革新に挑む姿を追う。

工芸の輪郭
なぜ人は鉄瓶を「育てる」のか? 南部鉄器と現代の「丁寧な暮らし」
歴史的に見ると、質の高い鉄器は誰もが気軽に手にできるものではありませんでした。特に南部鉄器は、藩主への献上品や土産物として用いられ、権力や富の象徴でもありました。一般家庭では長く使える道具として受け継がれ、暮らしの価値観の変化とともに役割も変化しています。

伝統のそばで暮らす
細く、長く、灯りを届ける:妻が支える“続けるための仕事”
愛媛県・内子町で約200年続く大森和蝋燭屋。店の奥で蝋燭を作る職人を支えるように、大森祥子さんは店頭やオンラインでの業務を担う。接客や在庫管理、海外発送まで、家業を外側から支える役割について語る。

工芸の未来地図
4代目摺師・小川信人が、壊れゆく工芸の循環を再生させる理由
江戸から続く木版画摺師の系譜を継ぐ関岡木版画工房。4代目小川信人は、職人になる前にリサイクルショップで働いた経験を持つ。技術の継承だけでなく、壊れかけた工芸の循環をつなぎ直す挑戦に向き合っている。

工芸の輪郭
江戸の器から暮らしのアイコンへ、波佐見焼と日本人の400年を辿る役割の変遷
オンラインストアや雑貨店で目にする波佐見焼の器は、伝統的な藍色の文様から鮮やかな色彩、シンプルな形まで多様な表情を持つ。本記事では、そのデザインの多様性を「伝統文様」「色彩」「モダンな形」という観点から整理し、自分に合う一枚の選び方を探る。
つくり手を訪ねて
炎の向こうに時間を灯す大森和蝋燭屋:7代目が守り続ける「生掛け」の技法
愛媛県内子町に残る大森和蝋燭屋は、四国で唯一の和蝋燭店。櫨の実から採れる木蝋を用い、蝋を手で塗り重ねる「生掛け製法」を守り続ける7代目・大森亮太郎に、日々の仕事と灯りの時間について話を聞いた。

つくり手を訪ねて
作り続ける、それが守ること——東京最後の結桶師・桶栄 川又栄風
江戸から続く結桶の技を継承する桶栄は、東京・深川で木桶づくりを続けている。サワラ材を用いた江戸櫃は、水分を調整しながら米の美味しさを保つ道具として機能する。精度の高い円形に仕上げる技術と素材の特性を活かし、日常の中で生きる工芸として受け継がれている。

つくり手を訪ねて
道後とともに醸すということ:水口酒造
130年以上の歴史を持つ水口酒造は、道後温泉という観光地の中心で酒を醸し続けてきた。温泉と酒、観光と工芸、伝統と革新を一つの思想に束ね、日本酒を土地の文化を体験するための媒体として位置づけている。

つくり手を訪ねて
江戸の粋を、現代の感性で摺る──関岡木版画工房7代目の挑戦
江戸からの系譜を継ぐ伝統木版摺工房・関岡木版画工房。摺師の小川信人さんは、千社札や浮世絵、ときには現代アーティストとの協働まで、伝統を大切にしながら、いまの時代に響く木版画を生み出している。

つくり手を訪ねて
職人夫婦がオーダーで作る加藤人形店の雛人形、東西折衷の名古屋節句飾
名古屋市守山区に工房を構える加藤人形店は、名古屋節句飾の雛人形を手がける工房である。伝統工芸士の加藤高明・真由美夫妻が、関東と関西の文化が交わる名古屋独自の様式を背景に、オーダーメイドの雛人形を制作している。需要の変化に対応しながら、子どもの無事を願う本来の意味に立ち返ったものづくりを続けている。

工芸の輪郭
暮らしに寄り添う越前和紙、記録の紙から未来の素材へと役割を変える姿
暮らしに寄り添う越前和紙は、もともと記録や公的文書のための紙として発展してきた。時代とともに用途を広げ、現在では新たな素材としての可能性を持ち、役割を変化させている。
つくり手を訪ねて
西条だんじり彫刻の矜持を彫って200年:石水彫刻所
愛媛県西条市の秋祭りで主役となる「だんじり」を支える彫刻は、地域の歴史や信仰を木に刻んだ存在である。文久年間に起源を持つ石水彫刻所の約200年にわたる歩みと、だんじり彫刻を支える職人の仕事に迫る。

Crossing Perspectives
消滅への抵抗──織りと染めが出会うとき(ハンナ・ウォルドロン)
手仕事による織物には、素材と想像力が交わる独自の魅力がある。ハンナ・ウォルドロンは、日本の絣織や筒描きに見られる染めと防染の工程に触れ、その複雑さと献身性を体験した。これらの工芸は、自然素材と人の手による長い工程を通じて成立している。

つくり手を訪ねて
一粒に宿る2年と数千層:土居真珠が語る真珠養殖の仕事
真珠の産地として知られる宇和島で、土居真珠は養殖から加工までを一貫して行う。自然環境に左右される真珠づくりの現場で、品質と向き合いながら地域に根ざしたものづくりを続けている。
つくり手を訪ねて
砥部焼・和将窯が生み出す新しいリズム エチュード模様の器
砥部焼の伝統的なイメージの中で、自由な線を描く器を生み出す和将窯。「エチュード模様」は音楽のようなリズムを持ち、見る人によって異なる表情を見せる絵付けとして展開されている。

つくり手を訪ねて
澤井織物が示す多摩織の技術と進化、境界を超えるものづくり
かつて養蚕と織物で栄えた東京都八王子市で、120年以上の歴史を持つ澤井織物。19代目の澤井伸は着物生地に加え、ストール開発や海外展開、異業種コラボなどを通じて多摩織の可能性を広げている。

工芸の輪郭
暮らしに寄り添う輝き、江戸切子の役割の変遷と現代における価値
何気なく差し出されたグラスに施された繊細なカットから、江戸切子が日常に自然に溶け込む存在であることに気づかされる。かつては特権階級のための高価な奢侈品であり、社会的地位を示す役割を担っていたが、その価値や使われ方は時代とともに変化してきた。

百年の道、匠の声
【第3回(最終回)】挑戦と継承──現代の名工・畠山弘が次世代へ伝えるメッセージ
伝統の技を受け継ぐ者として、変化の波からは逃れられない。かつて40軒以上あった東京七宝の工房は、今やわずか数軒にまで減っている。需要の減少や海外製品の台頭により、業界全体は縮小を続けてきた。そのなかで畠山さんは、受注生産にとどまらず、自ら発信する作品づくりへと方向性を切り替えた。

工芸の輪郭
山から食卓、アウトドアへ:土佐打刃物の役割で見る日本の暮らしの変遷
かつて日本の山林を支えた刃物が、今、私たちの趣味や生活を彩る道具として、新たな役割を担っている。この事実は、モノと人の関係性が時代と共にどう変化していくのかを、静かに物語っているのではないでしょうか。
つくり手を訪ねて
300年続く名尾手すき和紙:梶の木が支える和紙文化
佐賀県の山あいにある名尾地区で、約330年にわたり受け継がれてきた名尾手すき和紙。和紙の原料となる梶を自ら栽培し、紙を漉き、プロダクトまで手がける希少な存在だ。伝統工芸の枠に収まらない自由な発想と、土地の素材を使いこなす姿勢は、和紙の未来に新たな光を投げかけている。

工芸の輪郭
「毎日使う」が一番の手入れ! 誤解だらけの漆器との付き合い方と、本物の見極めポイント
今回は、漆器にまつわる誤解を解きつつ、冬こそ使いたい漆器の実力と、失敗しない選び方を紐解きます。漆器は木と漆の高い断熱性により、手には優しく中身は冷めにくい特性を持つ。

百年の道、匠の声
【第2回】色と焼きの探求──現代の名工・畠山弘が語る東京七宝の奥深さ
かつて40軒以上あった東京七宝の工房は、需要減少や海外製品の台頭により数軒まで減少した。畠山弘は受注中心から自ら発信する作品制作へ転換し、技術継承と新たな価値創出に取り組んでいる。

つくり手を訪ねて
120年の技術で、和モダンを世界へ──行田足袋・イサミの挑戦
埼玉県行田市で120年にわたり足袋を作り続けてきたイサミコーポレーション。足袋の一大産地として栄えた行田には、今も職人の技術と歴史が息づいている。伝統を土台に、足袋を和装から解き放ち、和モダンを世界に発信する挑戦が始まっている。

日本工芸用語図鑑
なぜ、この土地だったのか? 南部鉄器を育んだ、岩手の風土という必然
一つの工芸品が、ある特定の土地で何百年という時間を超えて受け継がれていく。その背景には、単なる偶然では片付けられない、明確な理由が存在するはずです。岩手の風土と南部鉄器の関係を紐解く。

つくり手を訪ねて
福井洋傘が目指す“世界で一番やさしい傘”
かつて福井から石川にかけて860社以上が軒を連ねた洋傘産業。現代では唯一の生産拠点となった福井洋傘は、産業を残すためではなく新しい傘文化をつくるために研究開発を続けている。

つくり手を訪ねて
不易流行を生きる──江戸銀師400年の技を受け継ぐ東京銀器・日伸貴金属の現在地
昔ながらの職人の工房が残る東京・台東区入谷にある、東京銀器・日伸貴金属。不易流行や用の美を大切にした、銀細工を作り続ける工房だ。江戸幕府お抱えの銀師平田派として、江戸時代からの技術を400年も受け継いできた。変わらない本質を探りながら、新しい価値を模索している。

百年の道、匠の声
【第1回】遊びの延長から始まった東京七宝の道──現代の名工・畠山弘の原点
幼い頃は家業の七宝焼工房に関心がなかった畠山弘が、手伝いをきっかけにその美しさに魅了されていく過程を描く。研磨や焼成によって生まれる色彩の変化に惹かれ、自然と七宝焼の世界に入っていった経緯が語られている。

Crossing Perspectives
東西をつなぐデザイン:「Oku」が生まれるまで(キャスリーン・ライリー)
スコットランド出身のキャスリーン・ライリーは、日本の職人技と西洋の概念的デザインを融合させる活動を行う金属工芸家である。燕三条での滞在を経て、職人との協働によりナイフ「Oku」を開発し、国際的な評価を獲得した。さらに日英の文化をつなぐプロジェクトも展開している。
つくり手を訪ねて
一組40枚に宿る覚悟:中島清吉商店が守り続ける将棋駒づくり
中島清吉商店は、素材選びや乾燥工程、分業による高度な技術を通じて将棋駒づくりを行う老舗である。大量生産から品質重視へ転換し、一組40枚の調和を追求してきた。材料や職人不足といった課題に向き合いながら、将棋文化と駒づくりの継承に取り組んでいる。
つくり手を訪ねて
「無言の対話」で切り拓く、伝統と現代をつなぐ鎌倉彫の新たな境地
鎌倉彫後藤久慶ギャラリーの当主であり、仏師・運慶の29世孫にあたる後藤久慶さん。20歳という若さで先代である父を亡くし、師を失った後藤さんが、いかにして独自の境地を切り拓き、現代の暮らしに調和する作品を生み出すに至ったのか。そこには、先代、先々代が遺した作品との無言の対話があった。

日本工芸用語図鑑
津軽塗の産地はなぜ弘前なのか? 雪国の風土と歴史が育んだ堅牢と絢爛の精神性
津軽塗は、厳しい自然環境、城下町弘前の歴史、そして地域の精神性が結びついて成立した工芸である。堅牢性を重視する文化や藩の産業振興、一貫生産の流儀、地域素材の活用が独自の発展を支えてきた。
つくり手を訪ねて
400年の技を未来へつなぐ:清原織物が語る“つづれ織”の真価と進化
400年にわたり、つづれ織という高度な手織り技法を受け継いできた清原織物。皇室献上品から重要文化財指定された祭の幕、さらには現代美術や海外ブランドとの協業まで、清原織物の仕事は時代を超えて広がり続けている。
日本工芸用語図鑑
なぜこの地で焼き物は栄えたのか? 湖の記憶と文化が育んだ産地の秘密に迫る
信楽焼は、古琵琶湖層由来の良質な粘土、豊富な森林資源、交通の要衝という地理的条件に支えられ発展してきた。茶の湯文化や気候との対話、職人と技術の集積により、独自の美とものづくりの精神が育まれている。
つくり手を訪ねて
「漆は子どもと同じ」化学塗料にはない“生きている”江戸漆芸の哲学
東京都内で江戸漆器の伝統を守り続ける「漆芸中島」。一級漆器製造技能士でもある11代目当主・中島泰英さんは、60年にわたり漆と向き合い続けてきた。化学塗料が主流の現代で本物の漆にこだわる理由と、その背景にある職人の姿勢を紹介する。

伝統のそばで暮らす
東京から秩父へ、4児を育てながら職人の妻に:新啓織物での私の役割
東京での生活から一転、夫が家業を継ぐため家族で秩父へ移住。4人の子育てと伝統工芸の世界に向き合いながら、専業主婦から職人の妻へと変化していく歩みを描く。

つくり手を訪ねて
「美濃和紙を次の千年へ」——丸重製紙が挑む“伝統のアップデート”
1,300年の歴史を持つ美濃和紙。その伝統を背負いながらも、次の時代を見据えて動き出している職人がいる。岐阜県美濃市にある丸重製紙企業組合の3代目、辻晃一さん。祖父が戦後に立ち上げた工場を継ぎ、和紙産業の再構築に取り組む。

日本工芸用語図鑑
越前和紙、1500年の歴史を育んだ土地の必然、清流と信仰が紡いだ産地の物語
福井県の中央部に位置する越前市。この地で、約1500年という長い年月にわたり継承されてきた手漉き和紙が越前和紙だ。その類まれな品質と多様性は、単に職人の技術力だけで成り立つものではありません。
つくり手を訪ねて
三代続くつまみかんざしの哲学:イシダ商店が守る伝統と一片の美
江戸時代から続く日本の伝統工芸、つまみかんざし。東京・高田馬場の工房では、絹の一片から生まれるつまみかんざしが今も息づいている。つまみかんざし博物館 イシダ商店3代目・石田さんの手仕事に宿る伝統の未来を追う。

日本工芸用語図鑑
なぜ、この地で栄えたのか?波佐見焼400年の繁栄を支えた「土地の必然」
長崎県波佐見町は、日本の日用食器において大きな存在感を放つ波佐見焼の産地。この小さな盆地の町が、400年以上にわたり日本の食卓を支え続けることができた理由。それは、この土地が持つ地理的な優位性と、人々が育んできた独自の文化にある。
つくり手を訪ねて
紙から生まれ、人の願いを運ぶ:高崎だるま職人の手仕事
冬の乾いた空気に包まれた群馬・高崎。全国の「縁起だるま」の8割を生産するこの街で、紙に祈りを宿し、願いの形をつくる職人がいる。

百年の道、匠の声
【第5回(最終回)】人間国宝・前田昭博が伝統工芸 白磁に思いを馳せる
白磁は小手先の技術が通用しない芸術であり、前田昭博はその制作を通して人間国宝に認定された。本記事では、最高評価を得た現在の心境や、工芸村の創出など若手支援、伝統工芸の未来に対する考えが語られる。

Crossing Perspectives
静けさの中の感覚──日本の美に触れて(トゥリース・デ・ミッツ)
ベルギー出身のアーティスト、トゥリース・デ・ミッツが日本での滞在経験を通して得た素材観や美意識について語る。信楽での制作や日本文学の影響をもとに、「身体」や「感覚」をテーマとした作品の背景を紹介する。日本文化との出会いが作品制作に与えた変化を説明している。
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日本工芸用語図鑑
江戸という土壌が生んだ輝き、東京で江戸切子が花開いた理由
東京という街で暮らしていると、日々の喧騒の中で、この土地が持つ本来の歴史や個性をつい見過ごしてしまいがちだ。江戸切子がなぜ江戸で生まれ発展したのかを探る中で、その背景に都市の文化や環境が重なっていることが見えてくる。

つくり手を訪ねて
なぜ愛媛は“水引有数の地”なのか? 産地を育んだ「3つの必然」
旅の仕事をしていると、土地と文化の間には、切っても切れない強い結びつきがあることを感じます。なぜこの土地で特定の工芸が花開いたのか。

百年の道、匠の声
【第4回】人間国宝・前田昭博にしか生み出せない表現技法の秘密
大規模な陶芸展で真っ白な白磁が優秀賞を受賞し、前田昭博の作品は注目を集めた。本記事では、想像力を喚起する白磁の表現や鳥取の自然から受けた影響、独自技法「面取り」に至るまでの試行錯誤が語られる。

つくり手を訪ねて
色を重ね、時を紡ぐ──中金硝子が支える江戸切子の表現
東京都江戸川区にある中金硝子総合株式会社は、昭和21年(1946年)から江戸硝子を作り続ける工房だ。創業者の中村金吾が開発した、ポカン工法による2色重ねた「中金色被せ硝子」は、それまで透明であった江戸切子に豊かな色彩表現を与えた。

日本工芸用語図鑑
土佐打刃物を育んだ3つの理由:高知の森と気候、そして「杣」の物語
1つの工芸が、特定の土地に深く根を張り、何世紀にもわたって受け継がれていく。その背景には数々の必然的な要因の連鎖が存在する。今回、探究するのは土佐打刃物だ。なぜこの高知という土地で、400年以上も続く強靭な刃物文化が花開いたのかを探る。

日本工芸用語図鑑
信楽焼の魅力の秘密は「土」にあり:伝統の粘土から未来の新素材まで
信楽焼の個性は古琵琶湖層由来の土に根ざし、木節粘土と蛙目粘土の配合により造形と強度が生まれる。さらに再生陶器や光透過素材の開発により、資源循環や新たな表現の可能性が広がっている。

百年の道、匠の声
【第3回】人間国宝・前田昭博の挫折と挑戦
大学の卒業制作で白磁壺を仕上げた前田昭博さんは、卒業後に地元鳥取市に工房を構えたが、大きな壁に直面する。第3回では、陶芸家として歩み始めた前田さんが、大学では気づかなかった厳しさと向き合う姿を描く。

つくり手を訪ねて
受け継ぐために、変わり続ける:武州正藍染石織商店
埼玉県加須市の武州正藍染の工房・石織商店。1910年の創業から自然発酵建ての藍染を続けてきた。4代目・石塚新吾が、伝統を守りながら洋服制作や販路開拓、コラボレーションなど新たな挑戦に取り組む軌跡を追う。
日本工芸用語図鑑
津軽塗の素材:堅牢さを生む「青森ヒバ」と美を彩る「漆」の秘密
青森県の漆器・津軽塗を「素材」の視点から解説。堅牢さを支える青森ヒバや、漆と自然素材による多様な表現、さらに国産漆や木地師不足といった課題、そして新素材による表現の可能性について紹介する。

百年の道、匠の声
【第2回】人間国宝・前田昭博の白磁との出会いと陶芸家としての覚悟
父親の影響で芸術に興味を持った前田昭博さんは、大学で陶芸を学び始めた。轆轤挽きに苦労しながらも技術を磨き、3年時に白磁と出会う。難しさに直面しながらも白磁制作に取り組み、卒業制作として大壺を完成させた。
つくり手を訪ねて
京都の手染め工房・馬場染工場が描く「伝統産業の次の100年」
京都・伏見の馬場染工場は、分業制による型友禅の技術を継承しながら、風呂敷ブランドの展開や海外輸出、工場見学・体験の事業化を進めている。4代目・馬場憲生は、伝統を産業として成立させるための仕組みづくりに取り組んでいる。

日本工芸用語図鑑
鉄と漆:南部鉄器の素材に見る、土地の恵みと時代の選択
私たちが日々使う道具、その素材がどこから来たのか、どのような歴史を辿ってきたのかに想いを馳せることは、それ自体が暮らしを豊かにする一つの視点だと感じる。今回、南部鉄器の取材を通して見えてきたのは、その質実剛健な佇まいを支える「鉄」という素材の、決して平坦ではない道のりだった。

百年の道、匠の声
【第1回】人間国宝・前田昭博の幼少期と工芸との出会い
焼き物は日本で広く親しまれており、その中でも白磁はひときわ目を引く存在である。人間国宝の前田昭博は、真っ白な質感と曲線美を融合させた作品で高い評価を受けている。

日本工芸用語図鑑
幻の国産瑪瑙と現代の輸入瑪瑙、素材の違いが生んだ技術と価値の進化
若狭めのう細工を深く知るうち、作られた時代によって作品の風合いが微妙に異なるという事実に気づく。その根源を探ると、若狭めのう細工の歴史を左右した「二つの瑪瑙(めのう)」の存在が浮かび上がる。素材の違いは、職人の技や工芸の価値に影響を与えてきた。

Crossing Perspectives
和紙という矛盾の美 ── 強さと繊細さのあいだで(サラ・ブレイヤー)
サラ・ブレイヤーは、和紙との出会いをきっかけに独自の表現を確立したアーティストである。越前の工房で制作を続けながら、瞑想と結びついた制作プロセスを通じて、光や水の表現を追求している。京都・光明院では襖絵「Lapis Waterfalls」を制作し、空間との調和を生み出した。
つくり手を訪ねて
山形から世界へ──オリエンタルカーペットが描く“山形緞通”ブランディングの軌跡
皇居「春秋の間」や歌舞伎座のロビーなどに敷かれてきたじゅうたんを手がけるオリエンタルカーペット。創業から90年、手織りの技を守りながら、デザイナーや建築家との協働で「山形緞通」というブランドを生み出した。

伝統のそばで暮らす
紀州箪笥に魅せられて──女性初の伝統工芸士、東ちあきの歩み
紀州箪笥の塗装部門で、全国で初めて女性として桐箪笥部門で伝統工芸士に認定された東ちあきさん。かつてはアパレル業界で働いていた彼女が、結婚を機に工房に入り、職人としての道を歩むまでの経緯が描かれる。

日本工芸用語図鑑
ガラスという沈黙のパートナー、江戸切子の輝きを支える素材との対話
工芸品の美しさの背後にある「素材」に着目し、江戸切子におけるガラスの特性と役割を解説。ソーダ石灰ガラスとクリスタルガラス、色被せガラスの違いが表現に与える影響や、職人が感覚を頼りに素材と対話する制作過程を紹介する。

つくり手を訪ねて
伝統と未来をつなぐ──五代目・東福太郎が描く“桐工芸”の新しい生き様
和歌山に工房を構える「家具のあづま」。五代目の東福太郎さんは、桐箪笥職人でありながら漆や螺鈿、最新テクノロジーを取り入れ、伝統工芸の新たな姿を追求している。バッグブランドgentenやMARKS&WEB、レクサスやフィリップモリスとの協働など、活動領域を広げている。

つくり手を訪ねて
120年の伝統を未来へ紡ぐ——「奥順」が見つめる結城紬の現在地
茨城県結城市を中心に生産される絹織物、結城紬。「日本三大紬」の一つとして知られるこの織物の産地で、シェアの半数以上を担うのが奥順株式会社だ。時代の潮流とは逆行する「時間をかける」ことの価値と、緻密な職人の手仕事を取材した。

日本工芸用語図鑑
越前和紙の素材学:楮、三椏、雁皮が織りなす個性と産地が挑む原料の未来
越前和紙の品質と多様性は、楮・三椏・雁皮といった植物原料の特性に支えられている。これらの素材は用途に応じて使い分けられ、紙の質感や仕上がりに大きく関わる。さらに原料調達の課題や、素材と向き合う職人の姿勢についても触れている。

つくり手を訪ねて
火と漆と、山形の手——菊地保寿堂がつなぐ9,000年の技
山形の工房に足を踏み入れた瞬間、空気が変わった。赤々と燃える熱気と、砂のにおい。静かながらも、張り詰めた緊張感が漂う。「これが人の手の仕事か」と思わず息をのむ。ここは、「菊地保寿堂」。

日本工芸用語図鑑
盛岡と水沢:南部鉄器、2つの源流がもたらした現代の強み
岩手の南部鉄器は、盛岡の美術工芸品としての流れと、水沢の日用品としての流れという二つの起源を持つ。両者は1959年に統一ブランドとして統合され、芸術性と実用性を併せ持つ特徴を形成した。こうした歴史的背景が、現代における多様な製品展開と支持につながっている。

日本工芸用語図鑑
切れ味の秘密は「鋼と鉄」にあり! 土佐打刃物の素材哲学と長く使うための知恵
1つの道具を手に取ったとき、その機能性やデザインだけでなく、それを構成する素材そのものの背景に思いを馳せることがある。特に、厳しい自然環境と向き合い、人々の暮らしを支えてきた土佐打刃物においては、素材の選択が単なる材料選びを超え、1つの哲学を形成しているように感じられる。

伝統のそばで暮らす
独学から彫金職人へ:ジュエリーサショウ・佐生恵実さんが歩む、手仕事と家族の道
「職人の仕事は、本当に面白いんですよ」そう笑うのは、東京都江東区の工房兼ショップ「ジュエリーサショウ」で働く彫金職人・佐生恵実さん。会社員時代は仕事終わりに彫金を学んだ。今は3代目の夫・真一さんとともに工房を支える。

つくり手を訪ねて
赤絵と雲錦が鮮やかな犬山焼、尾関作十郎陶房が繋ぐ御庭焼の歴史
木曽川を足下に日本最古の現存天守閣を擁する犬山城。その城主・成瀬家の御庭焼として続いてきたのが犬山焼だ。尾関家は天保13(1842)年から代々「作十郎」を名乗り、7代目の尾関作十郎立志さんが現在の窯を継いでいる。
つくり手を訪ねて
黒鉄に金銀が息づく——肥後象嵌を“当たり前”として継ぐ、光助の挑戦
熊本に伝わる肥後象嵌は、黒地に金銀が浮かび上がる独特の美を持つ伝統工芸だ。代々続く工房「光助」を継ぎ、現在は肥後象がん振興会会長も務める大住裕司さん。伝統を守るだけでなく、新たな領域へ象嵌の可能性を広げている。
日本工芸用語図鑑
奇跡の白は、いつまで。波佐見焼の生命線「天草陶石」の恵みと迫りくる危機
波佐見焼の職人への取材を通じて、素材である天草陶石の特性と釉薬の探求の奥深さに迫る。高品質な磁器を支える一方で、採掘業の衰退や後継者不足といった供給面の課題も明らかにし、産地が直面する現状と未来への取り組みを考察する。

つくり手を訪ねて
大島紬を支える泥染め:奄美大島の泥が生み出す「生きた黒」
奄美大島の強い日差し、澄んだ水、そして鉄分を含む大地。その自然と向き合いながら生まれる「泥染め」は、1300年もの歴史を受け継ぐ大島紬の要である。しかし今、この技術は存続の危機に直面している。
日本工芸用語図鑑
信楽焼の歴史は「適応」の物語:なぜ800年以上も愛され続けてきたのか?
信楽焼と聞くと、多くの人が二つの異なるイメージを思い浮かべるかもしれません。1つは茶道具の世界、もう1つは狸の置物だ。一見対照的なこれらは、800年以上にわたる歴史を映している。この記事では、信楽焼が時代の要請に応え姿を変えながら続いてきた歴史を追う。

日本工芸用語図鑑
なぜ「紙の紐」がアートになるのか? 水引の強さとしなやかさの秘密
私は仕事柄、さまざまな布や糸に触れる。素材が持つ質感、強度、色彩、そして歴史が、最終的なプロダクトの印象をいかに大きく左右するかを日々実感している。今回、水引という工芸品を深く知るなかで、その根幹を成す和紙という素材の可能性と課題に着目した。

日本工芸用語図鑑
土と炎が描く景色 ── “用の美”に宿る、不完全さのデザイン哲学
ごつごつとした土の肌合いや歪みが特徴の信楽焼。その魅力は、土と炎の対話から生まれる「景色」にあり、日本の美意識や用の美の思想とともに成り立っている。

Crossing Perspectives
ルビニャックから東京へ(アンドシュ・プローデル)
フランス出身のアンドシュ・プローデルは、谷田章三との出会いをきっかけに陶芸へと転向した。日本文化や文学への関心を背景に、楽焼の茶碗制作を通じて日本の美意識を探求している。
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つくり手を訪ねて
丸尾焼に受け継がれる天草の土──地域とともに生きる窯元の姿
熊本・天草にある窯元「丸尾焼」。その始まりは江戸末期、農閑期の副業として水瓶や土管が作られたことに遡る。以来、時代の変化に合わせて姿を変えながら、現在は地域に開かれた工房として活動を続けている。
日本工芸用語図鑑
津軽塗の歴史を辿る:藩政時代から国の重要無形文化財になるまで
津軽塗の歴史は、弘前藩主・津軽信政による産業振興を起点に、職人たちの技と意志によって発展してきた三百数十年の歩みである。藩の庇護の喪失や戦争などの困難を乗り越え、万国博覧会への出品や無名会の活動を経て復興し、現在は重要無形文化財として技術が継承されている。
つくり手を訪ねて
丸編みニットの常識を超える、カネマサ莫大小の超高密度技術
和歌山に拠点を置くカネマサ莫大小株式会社。1964年の創業以来、丸編みニットの世界で独自の地位を築いてきた。伝統と革新を両輪に、未知の領域へと挑み続ける同社。3代目の百間谷浩平さんを取材し、「ユニークなものづくり」の精神や技術開発、ファクトリーブランド誕生の背景を探る。

日本工芸用語図鑑
越前和紙、1500年の軌跡、権力と文化を支えた日本の紙
越前和紙の産地である福井県越前市には、紙の製法を伝えたとされる川上御前の伝説が残されている。奈良時代には正倉院に「越前国正税帳」が残り、国家事業や仏教文化を支える紙として重要な役割を果たした。

つくり手を訪ねて
奄美から世界へ──大島紬の技を未来へ紡ぐ職人の挑戦
世界でもっとも緻密な織物と称される「大島紬」。1300年の歴史を持つこの伝統工芸は、奄美の自然風土と人々の営みによって受け継がれてきた。しかし現代においては後継者不足や市場の縮小など多くの課題に直面している。

日本工芸用語図鑑
土佐打刃物400年の軌跡:刀剣から生活の道具へ、生き抜くための変遷
1つの工芸品が、数百年という時間を越えて現代に存続している。その事実の裏には、単に技術が優れていたというだけでは説明できない、幾多の社会の変化と、それに応え続けた人々の営みがある。高知県で土佐打刃物の工房を取材した際、その歴史の重層性に強く心を動かされた。

つくり手を訪ねて
常滑急須の深淵な世界、職人・小西洋平が生み出す無二の茶器
六古窯の一つで最大の産地として栄えた常滑は、良質な粘土を背景に発展してきた焼き物の産地である。同地で代表的な急須を制作する陶芸家・小西洋平のものづくりと、その背景にある技術や思想を紹介する。

日本工芸用語図鑑
伝統は革新の連続──危機を乗り越えた伊予水引、変革の物語
愛媛県の伊予水引は、元結の製造から始まり、明治維新による需要消失を機に装飾水引へ転換した。機械化と技術共有により産地として発展し、現在は贈答用途に加え、アクセサリーやアートなど新たな表現分野へ展開している。

つくり手を訪ねて
秩父銘仙を未来へ──新啓織物が紡ぐ真摯なものづくり
埼玉県・秩父が誇る秩父銘仙は、大正ロマンや昭和モダンなどを背景に女性たちに愛された絹織物。ほぐし捺染を用いて織り上げられる生地は大胆な模様を特徴とし、当時は気軽なおしゃれ着として絶大な人気を誇った。
日本工芸用語図鑑
危機がブランドを創った:波佐見焼、逆転の400年史
最近、ライフスタイルショップやセレクトショップで「波佐見焼」の器を目にする機会が増えた。洗練されていながらどこか親しみやすいデザインと、日常使いしやすい価格帯に、つい手を伸ばしてしまう。しかし、この現代的なブランドイメージが、実はここ20年ほどの間に築き上げられたものだと知ったとき、私はその背景にある400年という時間の厚みに、そして産地存亡の危機がかえって飛躍の原動力になったという事実に、強く心を動かされる。

つくり手を訪ねて
伝統に新しさを纏う、江戸木目込の革新──柿沼人形が描く世界への挑戦
270年もの伝統を受け継ぐ雛人形「江戸木目込人形」。柿沼人形店は、埼玉・越谷で3代にわたり制作を続ける老舗である。伝統工芸士・柿沼利光は、新しい感性や技術を取り入れながら木目込の可能性を広げている。

日本工芸用語図鑑
ガラスに刻まれた時代の記憶 江戸切子の歴史を紐解く
江戸切子は1834年に加賀屋久兵衛が始めたガラス彫刻に起源を持つ。明治期には英国人エマニュエル・ホープトマンの技術導入により発展し、日本の伝統文様と融合した。震災や戦争を経ても技術は継承され、現代まで続いている。
つくり手を訪ねて
大島紬を未来へ:一貫生産で挑戦を続ける夢おりの郷・南晋吾さんの覚悟
奄美大島の伝統工芸「大島紬」。世界に類を見ない精緻な織物として知られる一方、後継者不足や職人の工賃問題など、多くの課題に直面している。そうした現状に、南さんは、真正面から取り組んでいる。

日本工芸用語図鑑
300年の物語、二人の天才が切り拓いた炎の芸術の軌跡と未来
福井県小浜市に伝わる若狭めのう細工は約300年の歴史を持つ工芸品。江戸時代の高山吉兵衛による「焼き入れ」技術の導入と、明治時代の中川清助による彫刻技術の革新により発展した。原料の変化や後継者不足といった課題を経て、現在も技術が継承されている。

つくり手を訪ねて
古いものが息を吹き返す──ジュエリーサショウ:記憶をつなぐ彫金の技
東京・深川の「ジュエリーサショウ」は、東京彫金の技術を受け継ぐ工房。全国でも珍しいリメイクジュエリーや修理加工を手がけ、思い出の宝飾品を持つ人々が訪れる。伝統技術と最新技術を組み合わせる佐生真一氏のものづくりに迫る。
日本工芸用語図鑑
「可愛い」から「渋い」まで:暮らしを彩る4つの模様とその美意識
津軽塗といえば、深みのある色合いと独特の模様が特徴だ。しかしデザインは一種類ではなく、それぞれに美意識や歴史的意味が込められている。この記事では、代表的な4つの技法「唐塗」「七々子塗」「紋紗塗」「錦塗」を軸に、その特徴や背景を解説する。
つくり手を訪ねて
書の起点は奈良にあり:伝統工芸士が語る“毛先”の哲学
奈良筆は、日本最古の筆として1000年以上の歴史を誇る工芸品だ。701年の大宝律令にもその存在が記録され、書の文化とともに発展してきた。今回は株式会社あかしやで、奈良筆の職人であり伝統工芸士でもある松谷さんに話を伺った。

日本工芸用語図鑑
土が器に変わるまで──制作工程の軌跡と炎が宿す生命力の源泉
信楽焼の器は、古琵琶湖層群の土を原料に、ブレンドや土練り、成形、乾燥、焼成といった工程を経て作られる。それぞれの工程や焼成方法の違いが、器の表情や質感に大きく影響する。
つくり手を訪ねて
伝統を結び、未来を紡ぐ ── 伊賀組紐が靴紐で挑む新たな地平
かつて武士の刀の下げ緒や女性の帯締めとして欠かせない存在だった組紐は、奈良時代から続くとされる日本の伝統工芸だ。三重県伊賀市は長きにわたってその技術を紡ぎ続け、「伊賀組紐」は、日本三大組紐として広く知られている。しかし、洋装化の進展とともに需要は減少し、最盛期に100軒以上あった工房は、今では18軒ほどにまで減ってしまった。

日本工芸用語図鑑
越前和紙のデザインに込められた、日本の美意識を紐解く
福井県越前で1500年続く越前和紙は、筆記用具にとどまらず日本人の美意識や自然観が込められた表現媒体である。その色彩や紋様、形に込められた意味を通して、日本の伝統的な美しさの在り方を探る。

日本工芸用語図鑑
【信楽焼の基本を知る】狸の置物だけではない、800年の歴史と多様性
信楽焼は狸の置物で知られるが、その本質は古琵琶湖層由来の土に支えられた800年以上の歴史にある。可塑性と耐火性を備えた土と立地条件により発展し、農具から茶の湯の器、日用品へと用途を変えながら受け継がれてきた。
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Crossing Perspectives
私の目に映る、日本の伝統工芸の魅力(ロバート・イエリン)
ロバート・イエリンは、日本各地の陶芸家と出会いながら現代陶芸の魅力を世界へ発信してきた。地域ごとの土や歴史、茶道や禅との関係性を通じて、日本の焼き物の価値と精神性を語る。

百年の道、匠の声
【第5回(最終回)】これからの工芸と次世代に託す思い──人間国宝・宮本貞治の教えとは
人間国宝・宮本貞治が、作品づくりの哲学や伝統工芸への考え、若い世代へのメッセージを語る。素材と向き合う姿勢や「誰かのために作る」という原点を軸に、経験の重要性と夢中になれるものを見つけることの大切さを伝えている。
つくり手を訪ねて
卯山窯が語る信楽焼の今と未来──光を宿す「信楽透器」と現代に息づく哲学
滋賀県甲賀市信楽町。日本六古窯の一つに数えられる信楽焼は、素朴で力強い風合いが特徴である。その地で卯山窯は1939年の創業以来、大物陶器から現代のライフスタイルに寄り添う小物まで、時代に応じたものづくりを続けてきた。
つくり手を訪ねて
「津軽びいどろ」を支える職人の技と“妥協しない”哲学【後編】
津軽びいどろは、100色以上の色ガラスと9種類の技法によって表現される工芸品である。職人は手作業でありながら重量や品質を厳密に管理し、均一性を追求している。また独自の育成方針により若手の成長を促し、技術と哲学を次世代へ継承している。

日本工芸用語図鑑
海から生まれ、四季を映すガラスへ──「津軽びいどろ」の歩み【前編】
青森の豊かな四季を、万華鏡のように映し出すガラス工芸「津軽びいどろ」。その原点が漁業用の「浮玉」であり、2度の存続の危機を乗り越えて現在の姿があることはあまり知られていない。時代の変化の中で職人たちが技術を応用し、新たな価値を見出してきた歩みを追う。

百年の道、匠の声
【第4回】人間国宝・宮本貞治としての責任──技術の継承と教育の本質
人間国宝・宮本貞治は、認定を機に技術継承の重要性を自覚し、大学で後進の指導にあたっている。技術だけでなく「自分で考えること」を重視し、対話や試行錯誤を通じた学びの重要性を語る。

つくり手を訪ねて
羽のように軽い手織物、岩手の女性たちが守り続ける「ホームスパン」
岩手の冬の暮らしの中で生まれた手織り文化に、明治時代イギリスのホームスパン技術が伝わった。1962年創業のみちのくあかね会は、戦後の女性たちの働く場として設立され、手紡ぎ・手織りの毛織物を作り続けている。

工芸の未来地図
師匠が残した想いを次世代へ──額縁職人・栗原大地の挑戦
富士額縁店の職人・栗原大地は、サッカー選手を目指した経験やファッションの学びを経て、額縁制作の道へ進んだ。師との出会いをきっかけに職人としての覚悟を固め、技術を磨きながら次世代への継承を見据えている。
日本工芸用語図鑑
青森の伝統工芸「津軽塗」ができるまで:下地から研ぎ出しまで、全47工程の秘密
青森の伝統工芸品・津軽塗は、「津軽の馬鹿塗り」と呼ばれる多工程により堅牢性と美しさを実現している。下地から仕上げまでの工程を通じて、研ぎ出し変わり塗りによる独自の模様表現が生まれる。

百年の道、匠の声
【第3回】独立と試行錯誤──人間国宝・宮本貞治の作風の誕生
師匠のもとで修業を終え独立した宮本貞治は、当初は仕事が少なくアルバイトをしながら制作を続けていた。伝統工芸展への出品を重ね評価を高める一方、自身の作風確立には長い試行錯誤を要した。琵琶湖の波紋に着想を得て独自表現に至った過程が語られる。

日本工芸用語図鑑
一筋の紐に宿る、日本の美意識──贈り物がもっと豊かになる水引の世界
贈り物が交わされるとき、その品物だけでなく装飾にも心が込められる。水引は色彩や結びの形により、祝い事や弔事の意図や願いを示す非言語的な表現である。紅白や黒白といった色の使い分け、結び切りや蝶結びなどの形、さらに鶴や梅などのモチーフが意味を伝える役割を担う。

つくり手を訪ねて
魅せる、引き立てる──額縁に宿る職人技と美意識:富士製額
絵画を美しく際立たせる名脇役、額縁。職人の匠の技から生まれる「東京額縁」は、東京都指定の伝統工芸品である。東京・荒川区の額縁工房「富士製額」の栗原大地さんは、服飾デザイナーを目指した過去を持つ若き額縁職人。
日本工芸用語図鑑
どの波佐見焼にする?デザインで探す、あなたの暮らしに寄り添う一枚
オンラインストアや旅先の雑貨店で見かける波佐見焼の器は、伝統的な藍色の文様や鮮やかな色彩、シンプルで洗練された形など多様なデザインを持つ。この記事では、その多彩な世界を紐解きながら、自分の暮らしや好みに合う一枚を見つけるための選び方の軸を紹介する。
日本工芸用語図鑑
石が語る物語、炎の赤と吉祥のモチーフに込められたデザインの秘密
若狭めのう細工を目にしたとき、多くの人がまずその深く、吸い込まれるような赤い色彩に心を奪われるのではないか。まるで石の中に燃え盛る炎を封じ込めたかのような、神秘的な輝きだ。

百年の道、匠の声
【第2回】10年間の住み込み修業──人間国宝・宮本貞治が得たものづくりの真髄
第1回では宮本貞治さんの幼少期と家族背景を紹介。本記事では師匠・黒田乾𠮷さんとの出会いと、10年間の住み込み無給修業の実態に迫る。木工芸における「人の手でしかできない表現」や、自然の木に寄り添う制作姿勢が語られる。

日本工芸用語図鑑
贈る相手で選ぶ江戸切子の文様、ガラスの輝きに込める意味と願い
友人への贈りもの選びに迷う中で江戸切子に出会い、その文様に込められた意味に着目する。矢来や魚子、麻の葉、菊繋ぎ、籠目などの伝統文様は、繁栄や長寿、魔除けといった願いを象徴している。
つくり手を訪ねて
木桶のルネサンス:常識の箍を外す、中川木工芸が描く未来【後編】
人間国宝の父への反発と現代アートへの傾倒の中で、“工芸の主語はWe”という哲学を見出した中川周士。後編では、その思索が革新的な木桶「konoha」や異分野との協働へと結実し、工芸の新たな可能性を示す。

つくり手を訪ねて
木桶のルネサンス:中川木工芸の世界を魅了するデザイン【前編】
約700年前に大陸から伝わったとされる木桶の技術。中川木工芸 比良工房では、伝統的な木桶を現代の生活に合わせ、他分野との連携を通して、その可能性を拡張し続けている。
日本工芸用語図鑑
【津軽塗の基本を知る】「馬鹿塗り」の異名はなぜ? 青森が誇る漆器の奥深い世界
青森県を代表する伝統的工芸品、津軽塗。「津軽の馬鹿塗り」と呼ばれる理由や、その歴史や特徴を紐解いていく。

百年の道、匠の声
【第1回】人間国宝・宮本貞治の原点──幼少期と家族の記憶
日本は森林資源に恵まれ、木工芸が発展してきた。2023年に人間国宝に認定された宮本貞治さんに、生い立ちと木工芸に魅了されその道へ進んだきっかけについて話を聞いた。

Crossing Perspectives
SHIGARAKI CERAMIC CULTURAL PARKで過ごした私の冒険(カトリーヌ・ジャノラ)
滋賀県立陶芸の森でのアーティスト・イン・レジデンスを通じて、日本の陶芸や自然観に触れた経験を語る。信楽での制作や焼成、他国の作家との交流を通じ、「間」や素材の偶然性を取り入れた表現への理解を深めた過程が描かれている。

つくり手を訪ねて
津軽塗400年の革新:伝統工芸の未来を照らす「透ける津軽塗」の挑戦
光を透過し、奥に秘められた螺鈿(らでん)の輝きを浮かび上がらせる「透ける津軽塗」。青森の伝統工芸「津軽塗」で近年生まれた新しい表現で、従来の重厚なイメージを覆す。

日本工芸用語図鑑
南部鉄器はなぜ美しい? その文様と色彩に隠された機能とストーリー
都内の道具街で出会った南部鉄器の急須をきっかけに、そのデザインの魅力を探る。アラレ文様の機能美や吉祥文様に込められた願い、さらにフランスの要望を契機とした色彩の革新について紹介する。

つくり手を訪ねて
150年の伝統と革新が溶け合う:世界が認めた「般若鋳造所」の吹分技法
2023年、スミソニアンに収蔵された鋳物作品は、2色の金属が溶け合う「吹分」技法によるもの。富山県高岡市の般若鋳造所が生み出し、150年以上続く伝統と革新のものづくりが世界で評価されている。

日本工芸用語図鑑
土佐打刃物のデザイン哲学と選び方
高知県の工房で見かけた無骨な包丁をきっかけに、土佐打刃物の代表的な仕上げである「黒打ち」「磨き」「ダマスカス」の美意識と哲学を解説する。

日本工芸用語図鑑
一枚の和紙ができるまで:越前和紙の製造工程と職人の技
一枚の和紙が完成するまでには、数多くの複雑な工程と、職人の緻密な判断が積み重ねられています。自然から得られた原料が、人の手を経て一枚の紙へと姿を変えるその過程には、長い時間と労力が注がれます。この記事では、越前和紙の製造工程を一つずつ追いながら、各段階での作業の意味を解説します。
日本工芸用語図鑑
石が炎の芸術に変わるまで、全7工程の道のりを辿る
福井県小浜市に伝わる若狭めのう細工は、硬い石から作られる伝統的工芸品です。その輝きは原石が元から持っているものではなく、作り手の知恵と経験、そして幾多の工程を経て現れます。本記事では、原石から芸術品へと生まれ変わるまでの全7工程を解説しています。
日本工芸用語図鑑
光を刻む、江戸切子の制作工程、ガラスが伝統工芸品になるまで
店で目にした江戸切子のグラスをきっかけに、その精緻な文様がどのように刻まれるのかという疑問から制作工程を紹介する。職人の長年の修練と、割付から磨き・検品に至る工程が詳細に語られている。
つくり手を訪ねて
国内2軒のみが織る「しけ絹」——松井機業、6代目が拓く絹の未来
富山県城端で148年の歴史を持つ松井機業は、2頭の蚕が生み出す希少なしけ絹の伝統を守り続けている。その技術を活かし、インテリアや美容分野へ用途を広げながら、新たな価値創出に取り組んでいる。

日本工芸用語図鑑
【越前和紙の基本を知る】1500年の歴史と革新、世界が認める越前和紙の姿
福井県の越前和紙は約1500年の歴史を持ち、芸術から最先端技術まで幅広い分野で活用されている。奈良時代の記録にもその存在が確認され、原料や技術、自然環境と信仰が一体となり発展してきた。国家の公文書や紙幣、美術や宇宙分野まで用途を広げている。
日本工芸用語図鑑
160以上の工程が生む用の美:南部鉄器、職人技の本質に迫る
ものづくりの現場を訪れると、1,000度を超える鉄を扱う南部鉄器の工房は緊張感に満ちている。400年以上の歴史を持つ南部鉄器について、伝統的な手仕事と現代的な生産体制という2つの側面から製造工程に迫る。

工芸の未来地図
亘 章吾:吉野檜と身体が対話する、自然を宿す曲木の美
吉野檜と曲木、直線と曲線、人工と自然とが最良の関係性で織りなす美しさを、曲木造形という新たな表現方法で探求する亘 章吾。今回は制作拠点である京都のアトリエを訪れ、その制作背景を聞いた。

日本工芸用語図鑑
職人技の深層へ:1枚の鋼が“切れる”道具に変わる瞬間
炎が上がり鎚の音が響く工房で、鋼板が職人の手によって刃物へと変化していく様子を紹介。400年以上の歴史を持つ土佐打刃物の製造工程と、「一貫生産」や「割込構造」といった特徴を解説する。

日本工芸用語図鑑
一枚の皿が届くまで 波佐見焼を支える職人たちの「静かなリレー」
私がこの取材を決めたのは、ある日、手に取った一枚の皿がきっかけだった。驚くほど薄く、軽いにもかかわらず頼もしさを感じる器。その背景を知りたいという好奇心から、長崎県東彼杵郡波佐見町を訪れ、町全体で連携するものづくりの仕組みを目の当たりにした。

つくり手を訪ねて
世界が認める越前打刃物——龍泉刃物が切り拓く新たな新境地
福井県越前市で作られる越前打刃物は、約700年の歴史を持つ伝統工芸品。株式会社龍泉刃物はその技術を継承し、自社ブランドの確立によって国内外から評価を得ている。4代目の増谷泰治が、手仕事による刃付けと製品開発に取り組んでいる。

日本工芸用語図鑑
【伊予水引ができるまで】一本の紙が「結びの芸術」に変わる旅
建築やプロダクトデザインに携わっていると、完成された造形美の裏側にあるプロセス、つまり「いかにしてそれが作られたのか」という点に強い好奇心を抱くことがある。日本の伝統工芸である伊予水引もまた、その繊細で華やかな見た目とは裏腹に、極めて合理的で緻密な制作工程の上に成り立っている。
つくり手を訪ねて
戦前から続く佐竹ガラス──軟質の「いずみガラス」に込められた職人技
近代ガラス技術が日本に伝わり生まれた軟質の伝統工芸「いずみガラス」。戦前から製作を続ける佐竹ガラスを訪ね、代表の佐竹保彦に取材。人造真珠産業を支えた歴史や製法、現在の個人需要への転換と職人減少の課題について語られる。

日本工芸用語図鑑
【土佐打刃物の基本を知る】400年の歴史を宿す、高知の風土が生んだ用の美に迫る
先日、高知県の工房を訪れる機会を得て、私は1本の刃物が生まれる現場に立ち会いました。炎の色、鎚の響き、職人の眼差しを通して、道具が土地の歴史や人々の営みを映す存在であることが語られる。土佐打刃物の背景と価値の入り口を紹介する。

日本工芸用語図鑑
【伊予水引の基本を知る】 贈り物に宿る日本の心、その歴史と進化を紐解く
私は先日、親しい友人の結婚式に参列する機会があった。そのとき手にした祝儀袋には、紅白の美しい紐でかたどられた鶴が添えられていた。ただの飾りではない凛とした存在感であり、その繊細な造形に贈る側の丁寧な気持ちが込められているように感じ、心を動かされた。この美しい紐にはどのような意味があり、どのような背景を持っているのかを問いかけ、暮らしの節目で目にする水引の世界をひも解く導入である。

日本工芸用語図鑑
【波佐見焼の基本を知る】おしゃれで使いやすい「波佐見焼」の魅力とは?
最近、ライフスタイルショップで手に取った器の、吸い付くような白さと軽やかさに心を奪われた。それが私の、長崎県で生まれた波佐見焼との出会いだ。おしゃれな食器として人気を集めているが、「有田焼と何が違うのだろう?」「その魅力の源泉はどこにあるのだろう?」と、ふと疑問に思った経験はないだろうか。

つくり手を訪ねて
400年続く技法を親子で守る岩手の伝統:南部古代型染
岩手県盛岡市に伝わる南部古代型染は、400年以上の歴史を持つ染色技法である。武士の装束にも用いられた文様と技術は、蛭子屋 小野染彩所により受け継がれている。現在も型彫りから染色まで一貫して職人の手仕事で行われている。

日本工芸用語図鑑
【南部鉄器の基本を知る】なぜ、南部鉄器は世代を超えて愛されるのか? 400年の歴史に秘められた用の美
身の回りにある多くのモノが短いサイクルで消費されていく現代において、一つの道具と長く付き合い、世代を超えて受け継ぐ価値に着目。岩手県で400年以上育まれてきた南部鉄器の歴史や機能性、土地との関係を解説する。

工芸の輪郭
陶器と磁器:その違いとは?暮らしを彩る「うつわ」の見分け方と奥深い魅力
日々の食卓に、当たり前のように存在する「うつわ」。何気なく手に取っているそのうつわが、実は「陶器」と「磁器」という、異なる個性を持つものであることをご存じだろうか。

日本工芸用語図鑑
【江戸切子の基本を知る】日常を彩る7つの魅力、暮らしに輝きをもたらす伝統の美
最近、身の回りのモノを一つひとつ丁寧に見直したいと感じることが増えました。特に、作り手の息遣いや長い時間が感じられる日本の伝統工芸品には、強く心を惹かれます。
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Crossing Perspectives
日本の絞り染め:工芸に息づく伝統、未来へ紡ぐ物語(リッディ・ジェイン)
日本の絞りとの出会い有松の駅を降りた瞬間から、それは始まります。絞り染めの模様が型押しされたガラスの手すり、絞った反物を模したコンクリート製の車止め、大きな絞り染めの魚が建物の正面を彩り、この町がまさに「絞り」とともに生きていることを実感するのです。

工芸の輪郭
水引の結び方とその意味──心を伝える日本の伝統工芸
私たちの暮らしの中には、古くから受け継がれてきたささやかで美しい習慣が息づいている。贈りものにそっと結ばれる「水引(みずひき)」も、そのひとつである。

日本工芸用語図鑑
【若狭めのう細工の基本を知る】「焼き入れ」が生む奇跡の赤、その世界へ
福井県の若狭地方、日本海に面した美しい湊町・小浜市に、ひっそりと、しかし確かな輝きを放ち続ける伝統工芸があります。
つくり手を訪ねて
悠久の輝きを宿す「若狭めのう細工」唯一の継承者が守り継ぐ300年の伝統:宗助工房
若狭めのう細工(わかさめのうざいく)は、福井県小浜市周辺で作られている、めのうの原石を加工した伝統工芸品だ。

工芸の未来地図
【漆芸×未来】1,000年前の技術で「Enigma」を創る若き漆芸家 佐野圭亮とは?
これは道具なのか、アートなのか、そのどちらでもない、未来の祈りの形式なのか。佐野圭亮さんの「Enigma(エニグマ)」という小筐(こばこ)のシリーズを見れば、誰でも「伝統工芸」の概念が揺さぶられるのを感じるはずだ。

つくり手を訪ねて
創業140年、埼玉・春日部の老舗「田中帽子店」:麦わら帽子が愛され続ける理由
江戸へと向かう日光街道沿いにある埼玉・春日部は、明治時代からの麦わら帽子の産地。1880年創業の田中帽子店は、職人の手仕事で麦わら帽子を作り続けてきた老舗の帽子店である。

Crossing Perspectives
伝統工芸をつないでいくための3つの視点(ゾェルゲル・ニコラ)
日本文化との出会いと家業への参画私が日本文化に触れ始めたのは、ヨーロッパの大学で妻と出会ったことがきっかけでした。

つくり手を訪ねて
一針に込めた伝統──江戸刺繍を継いだ姉妹の挑戦:高橋刺繍店
長い時間をかけて、一針ひとはり丁寧に描かれていく模様。飛鳥時代から受け継がれてきた伝統工芸である江戸刺繍に、注目が集まっている。

百年の道、匠の声
【第5回(最終回)】育て、挑み、超えていく──人間国宝・中川衛の果てなき挑戦
人間国宝・中川衛のこれまでの歩みと制作哲学に迫るインタビュー。金工の技術を軸に、伝統を守りながら新たな表現を模索する姿勢や、後進への継承について語る。

伝統のそばで暮らす
匠頭漆工・久保出緋沙子さんが見つけた、自分らしい役割
石川県加賀市で漆器を手がける「匠頭漆工(しょうずしっこう)」。久保出緋沙子さんはこの工房に嫁ぎ、現在は4人の子育てをしながら、広報・営業・商品企画など多岐にわたる業務を担っている。

つくり手を訪ねて
籐工芸の未来を編む──暮らしを彩るラタン家具の新潮流
通気性・軽さ・美しい艶──自然素材・籐(ラタン)を用いた家具や雑貨が、再び注目を集めている。木内籐材工業株式会社は、東京・文京区で、1931年から3代にわたり籐製品の製造、卸売業を手がけている。
つくり手を訪ねて
100%天然漆で食卓を守る若狭塗箸──兵左衛門の“本物へのこだわり”
若狭塗は、福井県小浜市(若狭地方)で江戸時代から続く伝統工芸だ。アワビ貝や卵殻、松葉をあしらった重厚なデザインは唯一無二で、日本の塗箸の約80%を占めると言われる。

百年の道、匠の声
【第4回】世界を旅し、日常に美を見出す──人間国宝・中川衛のアイディアの源泉
「伝統工芸は古き技術を体現するもの」という固定観念を乗り越え、現代に合わせた美を追求する必要がある。中川衛は海外経験や自然観察から得た着想をもとに、象嵌と風景表現を組み合わせた独自のデザインを確立した。
つくり手を訪ねて
西陣織・引箔の革新ー古箔から広がる楽芸工房の時空を超えた旅路
西陣織で300年以上受け継がれる伝統技法、引箔(ひきばく)を製造する楽芸工房。初代から続く創造性と自由な気風を受け継ぎ、人との出会いを大切に新たなものづくりに挑戦している。

百年の道、匠の声
【第3回】失敗の繰り返し、その先に人間国宝・中川衛が見出した技術とデザイン
人間国宝・中川衛は、加賀象嵌の技術を身につけるまでに数え切れない失敗を重ねてきた。発色や薬剤の調整を繰り返しながら独自の表現を追求し、修業時代を通して既存の価値観にとらわれない思考の重要性に気づいていった。

つくり手を訪ねて
400年の伝統を纏い、世界に挑む会津木綿
夏は酷暑、冬は極寒。山々に囲まれた福島県・会津地方では、盆地特有の厳しい気候の中で「会津木綿」が育まれてきた。

百年の道、匠の声
【第2回】人生はマラソンと同じ──人間国宝・中川衛が仕事と工芸の両立で得た気づきとは
人間国宝・中川衛さんが語った工業デザイナーとしての仕事と工芸の修業は、私たちの想像を超えるほど過酷なものだった。いまでは良き思い出のように語る中川さんだったが、そのような生活を送るなかで「人生はフルマラソンと同じだ」と振り返った。
つくり手を訪ねて
老舗鍛冶屋「黒鳥鍛造工場」の職人技が光る、切れ味抜群の土佐打刃物
高知県の山間部に工場を構える鍛冶屋「黒鳥鍛造工場」。包丁や鉈、アウトドアナイフなど、多彩な刃物を手がけるその工場では、150年にわたり職人の技が受け継がれている。

つくり手を訪ねて
技・想い・支え──日本工芸の“今”を多角的に描く、新コンテンツを公開
いつもArtisanをご覧いただきありがとうございます。このたびArtisanでは、日本工芸を「技」「想い」「支え」の視点から立体的に描く、3つの新コンテンツを公開しました。

百年の道、匠の声
【第1回】電機メーカーの社員から伝統工芸の頂点へ──加賀象嵌(かがぞうがん)の第一人者、人間国宝・中川衛が語る人生
石川県の伝統工芸「加賀象嵌」の第一人者であり、人間国宝である中川衛にインタビュー。電子機器メーカー勤務から工芸の道へ進んだ経緯や、作品制作に対する考え方の変遷について語る。

工芸の未来地図
日常の美を縫い映す立体刺繍:家長百加が放つエクレクティックな魅力
17世紀イギリスのスタンプワークと日本刺繍を融合し、身近なモチーフを立体的に表現する刺繍作家・家長百加。工業染色の家庭に育ち、糸と針で日常の物語を紡ぐ背景に迫る。

伝統のそばで暮らす
妻として、母として、伝統工芸を支える─久留米絣の池田絣工房・池田清香さん
日本の伝統工芸を支えるのは、技を受け継ぐ職人たちだけではない。その家族、特に「妻」の存在も欠かせない。
つくり手を訪ねて
有松絞りを世界へ:久野染工場の職人が生み出す“一点ものの価値”
手仕事ならではの繊細さと美しさを兼ね備える「有松絞り」。布をくくって染める「絞り」の技法を用いて、さまざまな模様が描かれるのが特徴だ。

Crossing Perspectives
「Made in Japan」の魂を発見(ジョナタン・バーナベ)
2015年、結婚を機に、私の新しい人生が始まりました。静岡に移り住み、義実家が営む「株式会社水鳥工業」という下駄づくりの世界へ足を踏み入れました。

つくり手を訪ねて
悠久の藤に宿る、遊絲舎の自然賛歌
万葉集や古事記に登場し、織物の原点といわれている藤布。明治から大正、昭和初期にかけてその存在が途絶え、幻の布ともいわれた。

つくり手を訪ねて
430年の歴史を背負って——博多織最古の織元「西村織物」が挑む、伝統工芸の未来
経糸で柄を浮かせるように綿密に織られる「博多織」。丈夫さと締め心地のよさが特徴で、古くから男帯として多く用いられてきた。

Crossing Perspectives
日本工芸の未来を照らす鍵となる“匠”の継承(バイメル・スティーブエン)
1971年3月9日、私は23歳で初めて日本を訪れました。飛行機の階段を下り、羽田空港の滑走路に足が触れた瞬間、何かが起きそうな感覚を覚えました。
つくり手を訪ねて
日本の伝統的な美意識と職人の感性が融合:毎田染画工芸がつなぐ加賀友禅の歴史
石川県金沢市にある毎田染画工芸は、伝統工芸・加賀友禅の制作を行っている工房だ。加賀友禅の起源は約500年前。

つくり手を訪ねて
縁の下の力持ちから、プレイフルなテキスタイルの世界へ:播州織・株式会社丸萬の挑戦
兵庫県の北播磨地域で生産されている播州織。自然な風合いと豊かな色彩が特徴的な、糸から染める先染めの綿織物だ。

つくり手を訪ねて
西陣岡本が織りなす、日本の伝統と職人の魂が宿る西陣織
京都の北西部(上京区、北区)にあたる地域は「西陣」と呼ばれ、その地で西陣織工業組合に所属している織屋が生産する織物を「西陣織」という。
つくり手を訪ねて
現代ならでは金箔の価値とは何か? 金箔製造や加工を手がける箔座3代目社長の挑戦
日本の金箔のほぼ100%を生産している石川県。湿度の高い気候や良質な水といった恵まれた自然があり、さらに加賀友禅や輪島塗などの他の伝統的工芸品も発達していたことから、石川県は金箔の一大生産地となった。

つくり手を訪ねて
土佐和紙の伝統技術と世界を魅了する極薄和紙の魅力
福井県の越前和紙、岐阜県の美濃和紙と並び、「三大和紙」と呼ばれる高知県の土佐和紙。種類が豊富で、他の和紙と比べて薄くて丈夫なのが特徴だ。

つくり手を訪ねて
消えかけていた伝統を復活:江戸からかみをつなぐ東京松屋の挑戦
「江戸からかみ」とは、襖紙や壁紙に使用される日本の伝統的な美術工芸紙であり、江戸時代から町人文化を彩ってきました。

Crossing Perspectives
フランスから大阪へ、堺の伝統と魅力を伝え続ける鍛冶職人の物語(エリック・シュバリエ)
フランスでの出会い私が初めて日本と出会ったのは高校生のときでした。隣の席の友人が日本の音楽を聴いていて、その美しい言葉にすぐに魅了され、「この言語を学びたい」と強く思いました。

つくり手を訪ねて
「畠山七宝製作所」が生み出す、光を透す東京七宝
東京都荒川区にある、小さな工房。その扉を開けると、静かな熱気とともに、七宝焼きの鮮やかな色彩が目に飛び込んでくる。

つくり手を訪ねて
知多木綿の竹内宏商店、生地のスペシャリストが目指す国産織物の再提案
知多木綿とは、慶長年間(1600年前後)に農家の副業として生産され、江戸へ送られていた生白木綿に端を発しています。

つくり手を訪ねて
美濃焼の幸兵衛窯八代目・加藤亮太郎、桃山陶を継承しつつ吹き込む新風
美濃焼とは、岐阜県東濃地方で1300年以上の歴史を持つ日本を代表する焼き物です。織部や志野など多彩な技法が特徴で、220年続く名窯・幸兵衛窯はその歴史の一端を担っています。

つくり手を訪ねて
めくるめく色彩の世界、絢爛なるインパクト:中矢パイル
日本の高度成長期、インテリアや観光バスの車内を華やかに彩ってきた金華山織物。中矢パイルは昭和時代に培った金華山織物の技術を、アパレルやアウトドアなど現代の幅広いシーンに生かしている。

Crossing Perspectives
友禅を文化の架け橋に:伝統の技と未来へのビジョン(トゥリカ・ランジャン)
はじめにそれは世代を超えて受け継がれてきた、職人たちの情熱に包まれた神秘的な世界です。日本の工芸には、先人たちが築き上げた技術の層が織り重なっているだけでなく、未来への想いや哲学が込められています。

つくり手を訪ねて
赤穂緞通の新たな価値を:トランペット講師・池上和子が受け継ぐ伝統と挑戦
兵庫県赤穂市。古くから塩業が盛んだったこの町では、兵庫県伝統的工芸品に指定されている、赤穂緞通という敷物の産地だ。
つくり手を訪ねて
歴史ある職人の里で、誰も見たことのない「砥部焼」を生み出す龍泉窯
愛媛県伊予郡砥部町で受け継がれてきた砥部焼(とべやき)は約250年もの歴史を持ち、1976年に国の伝統的工芸品に、2005年には愛媛県の無形文化財に指定されている。

つくり手を訪ねて
人の心を豊かにする今治タオル:創業100周年を控えた楠橋紋織(くすばしもんおり)の挑戦とこれから
瀬戸内海の潮風が吹き抜ける愛媛県今治市。この地はタオルの産地として有名で“今治タオル”としてその名を轟かせている。

つくり手を訪ねて
水引の新しい形を:昭和5年創業の有高扇山堂がアートに挑戦し得た学びとは?
思わず目を引く、吸い込まれるような存在感のあるカラフルな仮面。よく見るとパーツ一つひとつはワイヤーのような細い紐状の素材で組み上げられている。

つくり手を訪ねて
屋根瓦からサウナストーンまで 「菊間瓦」を次世代へつなぐ小泉製瓦の挑戦
いぶし銀の重厚な美しさをもつ「菊間瓦」の産地である愛媛県今治市菊間町。この地で300年以上にわたり伝統を受け継いできた窯元「小泉製瓦有限会社」の10代目、小泉信三さんは、菊間瓦の可能性を広げるべく、新たな試みを続けてきた。

つくり手を訪ねて
ヨーロッパの伝統技法との融合:五十崎社中が創造する「大洲和紙」の新たな価値
愛媛県内子町五十崎で受け継がれてきた「大洲和紙」。その歴史は350年前にまで遡り、大洲藩の収入源として栄えていったという。

つくり手を訪ねて
江戸時代から紡ぐ、不変のバトン:岡井麻布商店
手織りの奈良晒(ならさらし)卸売店から自社ブランドを立ち上げた岡井麻布商店。昔から変わらず続く手織りの奈良晒の美しさを追求し、現代のライフスタイルに合うものづくりを目指している。

Crossing Perspectives
日本の工芸:久留米絣と織物のネットワーク(ベラ・ブラックロ)
私が初めて日本の工芸品と出会ったのは、2019年に交換留学生として広島市立大学を訪れたときでした。授業を通じて知った職人たちの献身的な姿勢と正確さに深く感銘を受け、この分野についてもっと学びたいと思うようになりました。
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つくり手を訪ねて
木の命を生かす技術と情熱 匠頭漆工が手がける山中漆器の魅力
ほれぼれするような美しい木目が特徴のワイングラス。その木目には人の手では決して表現できないであろう、自然の育んだ歴史が模様となり刻まれている。
つくり手を訪ねて
刃物を通して世界と向き合う:日野浦刃物工房の刃物づくりとは?
鎌に鉈、そして包丁……ここは金物の町として知られる、新潟県燕三条。この地域にはこだわり抜いた刃物づくりをする職人・日野浦陸さんがいる。
つくり手を訪ねて
色彩豊かな「波佐見焼」その裏側にある職人の技:光春窯
長崎県の波佐見町付近で作られる陶磁器は、「波佐見焼(はさみやき)」と呼ばれている。透けるような白磁の美しさと、呉須(藍色)で絵付けされた繊細な染付の技術が特徴で、400年以上の歴史を持つ。
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つくり手を訪ねて
唯一無二の技術で、堺市を世界に:竹野染工
ロール捺染の生地製造卸売店から自社のファクトリーブランドを立ち上げた竹野染工。伝統技術を極めてたどり着いたリバーシブル染色で、一人ひとりが喜ぶ顔を想像し、現代の生活に親しみやすいものづくりを通して、地域全体の活性化を目指している。

Crossing Perspectives
【伝統と創造の間で】日本在住のフランス人デザイナー(マチルダ・ロザン・プレジオン)
日本での第一歩私が日本を好きになった理由を尋ねられたとき、幼少期のエピソードを思い出します。90年代に母がオープンした日本食レストランは、当時フランスでは生魚を食べる習慣がなかったため、成功しませんでした。

つくり手を訪ねて
「堀口切子」が進化させ、次世代へと紡いでいく江戸切子
江戸時代から続く、言わずと知れた日本の伝統工芸品である「江戸切子」。切子とはカットグラスのことで、職人の手でガラスの表面に独特の文様を刻み込む。
つくり手を訪ねて
越前漆器の進化を追う:漆琳堂が手掛ける伝統と現代技術の革新
福井県鯖江市周辺で作られている漆器は、「越前漆器」と呼ばれている。漆の上品な光沢感や華やかさがあるのが特徴で、その起源をたどると約1,500年前にまでさかのぼる。

つくり手を訪ねて
光の陰影を織り込む、3次元の光沢:kuska fabric
丹後ちりめんの生地製造卸売店からリブランディングして再出発したkuska fabric。用途に応じて多様な機織り機を自社で製作し、レザー素材を織り込むなど、アパレルからサーフボードまで独自の商品開発の可能性を広げる。

つくり手を訪ねて
美しい佇まいと心地よさを追求して:随所に匠の想いが宿る小宮商店の洋傘
気分が憂鬱になりがちな雨の日。お気に入りの傘があれば、気分が晴れやかになるだけでなく、雨の日さえ待ち遠しく感じるようになる。
Crossing Perspectives
能の過去、現在、未来?(ジョン・オグルビー)
1990年代、ニューヨークで俳優として活動していた私は、物語性を排除し、雰囲気を重視したパフォーマンスが主流となっていたダウンタウンのシーンに身を置いていました。

つくり手を訪ねて
鯖江で作られる100%メイドインサバエのアイウエア:NOCHINO OPTICAL(ノチノ オプティカル)
イタリアや中国、韓国などと並び、一大メガネ生産地である福井県。福井市や鯖江市を中心に、日本製メガネフレームの約95%を生産していると言われている。

つくり手を訪ねて
Artisan公式YouTubeチャンネル開設!
ArtisanのYouTubeチャンネルがスタートしました。

つくり手を訪ねて
龍工房の137年の歴史と『粋』の精神に根ざした新たな挑戦
柔らかな紐、硬い紐、ざらざらとした紐、滑らかな紐。さらには暗闇で光る紐もあれば、中にチューブを通した紐もある。

つくり手を訪ねて
ひと穴ごと手作業にこだわる:伝統的な技法で作る「手植えブラシ」が生まれるまで
掃除に手入れに、わたしたちの生活のあらゆる場面で身近な道具であるブラシ(刷子)。戦後、ブラシ業界では機械化が進み、関西を中心に大規模な体制での大量生産が行われるようになった。
Crossing Perspectives
手漉き和紙の挑戦:現代を貫く制作の技(エベン・エミリ)
2008年、私は京都にある有名な和紙専門店、紙司柿本を訪れました。紙司柿本では、何百種類もの美しい和紙が販売されています。
つくり手を訪ねて
「伝統技術を未来へ」知念紅型研究所が紡ぐ“琉球びんがた”の歴史
紅型(びんがた)は、国の重要無形文化財にも指定されており、友禅染や小紋染と並ぶ伝統的な染色技法だ。沖縄では、「琉球びんがた」として古くから受け継がれてきた。
つくり手を訪ねて
島の自然や風土を表現した色鮮やかな絣織物「八重山みんさー織」とは:株式会社あざみ屋
透き通るような青い海と緑豊かな木々が広がる沖縄県石垣市。観光地として有名だが、この地の伝統工芸品「八重山みんさー織」にもぜひ注目してほしい。

つくり手を訪ねて
海の煌めきを宿す、硬質な美:民谷螺鈿
螺鈿(らでん)とは、漆器などに施される装飾のひとつ。夜光貝などを用い、煌めく美しさに仕上げる。紀元前3000年のエジプトで生まれた螺鈿が日本に伝わったのは奈良時代。
Crossing Perspectives
神聖なる画材(アラン・ウエスト)
日本画家にとって最低限必要な画材がいくつかあります。紙、岩絵具、膠(にかわ)、筆などですが、その中でもっとも神聖なものとして、私は紙を挙げたいと思います。

つくり手を訪ねて
生活に寄り添うつげ櫛を作り続けて 江戸職人の考えるつげ櫛の魅力
暖かな黄色味を帯びた櫛。手に持つと不思議と馴染み、髪を梳かせばスーッと通る。十三や櫛店の15代目店主である竹内敬一さんによれば、それこそがつげ櫛の特徴なのだという。
つくり手を訪ねて
首里染織館suikara:琉球びんがたと首里織の伝統を未来につなぐ挑戦
沖縄県那覇市の首里地区に位置する「首里染織館suikara」は、琉球びんがたと首里織という2つの伝統工芸を次世代へと継承するための施設となっている。

つくり手を訪ねて
1300年の伝統を拡張する、畳の新たな可能性:山田一畳店
日本独自の伝統文化、畳。かつての日本家屋には欠かせない存在だった。しかし近年では手入れのしやすいフローリングが普及し、畳の生産量も減少しつつある。
つくり手を訪ねて
「本野はきもの工業」が作る、現代のライフスタイルでも履きやすい日田下駄
広島県福山市や静岡県静岡市と並び、下駄の三大産地のひとつとして称される大分県日田市。日田市で製材された木を使い、日田市で製造された下駄は、「日田下駄」と呼ばれている。

つくり手を訪ねて
1mm単位でコンセプトを追求 アトリエ小倉染芸の考える、東京手描友禅の魅力とは?
吸い込まれるような細かな絵柄、深い色合い。思わず見惚れてしまうほどの品のある作品が、東京都新宿区にあるアトリエ小倉染芸の東京手描友禅の特徴だ。

Crossing Perspectives
日本の織物における宝物の再発見:あるフランス人デザイナーの旅(クレモンティーヌ・サンドネール)
一目で魅了された東京の蚤の市で、初めて本物の着物を見たときのことは忘れられない。それは着物の上にまとう「羽織り」という短い上着で、光沢のあるオリーブグリーンのシルク地に、花のモチーフが刺繍によって施されていた。

つくり手を訪ねて
繊細な手技を未来へと繋ぐ「うちわの太田屋」
私たちの暮らしに寄り添い、小粋な夏の風物詩として今なお根強い人気を誇る「うちわ」。明治時代に現在の千葉県の館山・南房総エリアで生産がはじまった「房州うちわ」は、京都の「京うちわ」、香川の「丸亀うちわ」とともに日本三大うちわのひとつとされる。
つくり手を訪ねて
薩摩錫器の伝統技術を次世代に。「薩摩錫器工芸館」の今までとこれから
錫(すず)は加工しやすく、人体に害がない金属であるため、古くから飲食器や工芸品などに使用されている。鹿児島では錫が取れることがわかったのを機に、錫製の食器、錫器(すずき)が伝統文化として地域に根付いてきたそうだ。
つくり手を訪ねて
極細の糸で生まれる極上の触感:武藤株式会社
品質の良さが伝わる美しい風合いと柔らかな触り心地。「触れば分かる」をモットーに、世界一の極細糸から極太糸まで多様な糸を紡ぎ、ファッションからインテリアまで手がける武藤株式会社。
Crossing Perspectives
藍と日本の工芸品:私のインスピレーションの源について(サリー・ハンコックス)
日本の工芸や伝統を継承する職人に対しての深い敬意は、本当に素晴らしいと感じる。工芸品は美しく、洗練されており、表現力豊かで多様性に富んでいる。

Crossing Perspectives
岐路に立つ日本の芸術と文化 -国家のアイデンティティの源泉としての、日本の伝統保存と進化-(デビット・スタンリー・ヒューエット)
デビット・スタンリー・ヒューエットは、日本文化や伝統工芸の保護と継承を国家のアイデンティティに関わる重要なテーマとして語る。30年以上にわたり日本各地を巡り、職人や芸術家との交流を重ねながら創作活動を続けてきた。輪島漆器や酒井硝子との協業では、日本の工芸技術を取り入れた作品制作にも取り組んでいる。
Crossing Perspectives
予期せぬ旅(ラッジ・ジェフ)
私の名前はジェフです。茨城県で提灯職人になり7年が経ちます。大型の提灯(火袋)と祭り用のうちわを専門に作っています。

つくり手を訪ねて
老舗タンナーが皮革のふるさと姫路で作る、こだわりの革:株式会社山陽
「株式会社 山陽」は、兵庫県姫路市に本社・工場を構えるタンナー(製革業者)だ。姫路市は、広い河川と穏やかな流水、比較的温暖で雨も少ない土地柄などが関係し、昔から革産業が栄えていた。
つくり手を訪ねて
伝統に挑みながら和傘文化を守り続ける「仐日和」
岐阜県岐阜市は、江戸時代から続く日本最大の和傘産地だ。美しいシルエットときめ細やかな装飾から「開いて花、閉じて竹」と謳われる岐阜和傘は、長きにわたり人々を魅了し続け、2022年3月には国の伝統的工芸品に指定された。
つくり手を訪ねて
「刺繍で刺繍を超える」 世界のファッションブランドを支える美希刺繍工芸の独自技術
服を装飾する技術として欠かせない「刺繍」。ベースボールキャップのロゴや、ポロシャツの胸に配されたワンポイント。
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技術力とアイデア力で、国内のくつ下製造を支える「SOUKI」
「日本一の靴下生産地」として有名な奈良県。この地で約100年にわたって靴下の製造に携わり続けている会社がある。

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日本の工芸を未来へ繋ぐ新プロジェクト「Artisan」が登場!
FashionTechNewsの新企画「Artisan」がスタート。
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独自に築き上げた技術で、長崎べっ甲の歴史をつなぐ『安龍工房』
ウミガメの甲羅や爪、肚甲などを巧みに加工して作られるべっ甲細工は、300年以上の歴史を持つ。長崎には原材料が豊富にあったことから、古くからべっ甲細工の製造が盛んに行われており、2017年には「長崎べっ甲」が国の伝統的工芸品に指定された。
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5代目の手による石塚染工:江戸小紋の新しい時代
東京都八王子市にある石塚染工は、江戸小紋の染元である。石塚染工は伝統的な手作業で伊勢型紙を使用した細かな柄が特徴で、近づいても見えないほど細かい柄がその繊細な美しさを際立たせる。
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アパレルブランド「REINA IBUKA」が紡ぐ、秩父の伝統工芸
埼玉県の北西部に広がる秩父地域は、美しい自然に囲まれたエリアだ。三峯神社や秩父神社、羊山公園の芝桜、長瀞の岩畳など観光スポットも魅力的だが、それ以外にも特に注目すべきは伝統的工芸品だ。
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120年の歴史を誇る「深川硝子工芸」で、技術を磨く職人たち
家庭や飲食店など、さまざまな場所で使用されているガラス食器。日常の中で当たり前のように使っていても、それらが製造された背景を考えたことがある人は少ないのではないだろうか。
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無名のニット工場「佐藤繊維」が、世界に認められるまで
肌寒くなると恋しくなるウール製品。触り心地がよく上品で、保温性も高いことから、愛用している人も多いだろう。

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自然循環型のものづくりに取り組む、草木染工房 瓶屋
私たちの身近にあるカラフルな衣類や服飾雑貨は、化学染料(合成染料)を使用して染色したものが多い。しかし、化学染料が普及する前は、身近にある植物などの天然染料を使って染色されるのが一般的だった。
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着物に囚われず、伝統技術の可能性を追求する金彩上田
金や銀の箔、金粉などを糊で接着し、装飾する技術を「金彩」と呼ぶ。きらめく金の美しさや、繊細かつ力強い表現は、見る人の心を魅了する。
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越前和紙の伝統をつなぐ、五十嵐製紙が挑む課題
越前和紙には、1500年もの長い歴史がある。越前の紙漉き職人は、古来の高い技術を受け継ぎながら、時代の変化に合わせて多様な技法を生み出し続けてきた。

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伝統の技法を受け継ぐ職人たちの誇り:池田絣工房
純正の天然藍で染め上げられた、独特な風合いが魅力の久留米絣(くるめかすり)。括り藍染によって描かれる緻密な模様は、素朴で温かみも感じられるうえに、使えば使うほど美しく映える。
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篠原テキスタイルが織りなす、デニムの多彩な表情とその魅力
誰もが一着は持っているであろうデニム素材を使って縫製された洋服。そのデニム素材にあらためて目を凝らしてみると、そこには職人の技が輝いている。