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Articles of the Series

つくり手を訪ねて

つくり手のいる場所へ、直接会いに行く。工房で交わした言葉、手仕事の現場で感じたこと。職人たちの技と生き方を、対話を通じて届けます。

【Artisanサイトリニューアルのお知らせ】伝統と先端を接続するメディアへ
【Artisanサイトリニューアルのお知らせ】伝統と先端を接続するメディアへ

【Artisanサイトリニューアルのお知らせ】伝統と先端を接続するメディアへ

このたび、「Artisan」は、fashion tech news内のコンテンツから独立し、新たなサイトとして生まれ変わります。

養蚕から織りまですべてをつなぎ、 「絹」の魅力を世界へ届ける「工房おりをり」

養蚕から織りまですべてをつなぎ、 「絹」の魅力を世界へ届ける「工房おりをり」

福島県は古くから絹織物の産地である。生産が減少するなか、「工房おりをり」の鈴木美佐子さんは養蚕から織りまでを手がけ、絹文化の継承と発信に取り組んでいる。

大漁を祝う染物を現代へ——鴨川萬祝染 鈴染、4代目の挑戦

大漁を祝う染物を現代へ——鴨川萬祝染 鈴染、4代目の挑戦

千葉・鴨川に伝わる「萬祝」は、大漁を祝う漁師たちの晴れ着として生まれた染物だ。海外での経験を機に家業を継いだ「鈴染」4代目・鈴木理規が、房総の漁師文化に根ざした萬祝を現代へ伝えている。

引き込まれそうに黒い名古屋黒紋付染、山勝染工が探る伝統産業の新しい形

引き込まれそうに黒い名古屋黒紋付染、山勝染工が探る伝統産業の新しい形

黒が黒い。名古屋黒紋付染を形容する上で、もっとも的確な表現である。慶長16(1611)年、尾張藩士が旗や幟などの製造を始めたことを起源とする名古屋黒紋付染は、天保年間(19世紀半ば)に独自の「紋型紙板締め技法」を考案。明治に入ってからは板が金網へと改良され、「紋当金網付け技法」となって今に続いている。

首里織、戦火を越えて──宮平家3代が紡ぐ革新と継承

首里織、戦火を越えて──宮平家3代が紡ぐ革新と継承

かつて首里王府の城下町として栄えた首里で、王家や貴族の衣装として愛された織物がある。「首里織」と呼ばれるその染織品は、戦火による壊滅的な被害と、戦後の劇的な復興を経て、現代にその美しさを伝えている。

型を守り、型を破る——黒羽藍染紺屋8代目という在り方

型を守り、型を破る——黒羽藍染紺屋8代目という在り方

栃木県・大田原市黒羽地域で江戸時代から続く藍染工房「黒羽藍染紺屋」。8代目の小沼雄大は伝統を継承しながら、スニーカーや空間デザイン、異業種との協業に取り組む。型を守りつつ新たな表現を追求している。

宙吹ガラス工房 虹が継承する「人真似をしない」創造の精神

宙吹ガラス工房 虹が継承する「人真似をしない」創造の精神

沖縄県読谷村の「やちむんの里」にある宙吹ガラス工房 虹は、唯一のガラス工房として存在感を放つ。「泡ガラス」の技法で独自の地位を築いた同工房の背景には、創設者・稲嶺盛吉と息子・盛一郎の葛藤と和解、そして創造への執念があった。

染めの街の失われた風景をたぐり寄せる──江戸更紗、染の里おちあい

染めの街の失われた風景をたぐり寄せる──江戸更紗、染の里おちあい

東京新宿区落合にある「染の里おちあい」は、江戸更紗や江戸小紋などの染物を今に伝える拠点。代表理事の高市洋子は、100年以上続く染工房を継承し、技術の継承と地域文化の再生に取り組んでいる。

祈りの灯りを、次の時代へ:八女提灯・シラキ工芸

祈りの灯りを、次の時代へ:八女提灯・シラキ工芸

福岡県八女市で受け継がれてきた八女提灯。祖先を迎える祈りの灯りとして、日本人の暮らしに寄り添ってきた伝統工芸だ。需要の縮小という現実のなかで、2代目は若い職人に場を託し、新しい灯りの形を模索している。

伝統の揺らぎの中で──沖縄・やちむん「育陶園」が描く“壺屋の景色”

伝統の揺らぎの中で──沖縄・やちむん「育陶園」が描く“壺屋の景色”

沖縄県那覇市壺屋で300年以上やちむんづくりを続ける育陶園。6代目の高江洲若菜は、伝統と革新の間で揺れながら、製造・販売・体験をつなぐ体制を整え、壺屋の景色を次世代へ継承する取り組みを進めている。

海外愛好家も惹き付ける3代目・清水醉月の急須、醉月陶苑による四日市萬古焼

海外愛好家も惹き付ける3代目・清水醉月の急須、醉月陶苑による四日市萬古焼

萬古焼は18世紀、桑名の豪商・沼波弄山によって始まり、「萬古不易」の印に由来して名付けられた。一度途絶えた後に再興され、現在は四日市萬古焼として受け継がれている。四日市の工房・醉月陶苑では、3代目・清水醉月が急須づくりを続けている。

厳しい風土に咲いた、祈りのかたち「三春駒」に込められた願い

厳しい風土に咲いた、祈りのかたち「三春駒」に込められた願い

福島県郡山市の職人集落「デコ屋敷」にある彦治民芸では、木から削り出す伝統製法で三春駒が作られている。三春駒は平安時代の伝説を起源とし、子どもの成長や健康を願う縁起物として受け継がれてきた。職人たちは地域の暮らしの中で培われた技を守りながら制作を続けている。

仲嶺三味線店が創る 三線の「測れる」音色と持続可能な未来

仲嶺三味線店が創る 三線の「測れる」音色と持続可能な未来

沖縄県那覇市安里の仲嶺三味線店では、三線の音作りを科学的に解析し数値化する取り組みが進められている。伝統的な職人技に依存してきた製作工程に対し、原材料の枯渇や技術継承の課題を背景に、新たな方法での継承が模索されている。

日本の伝統の髪型を支える櫛留商店、つげ櫛の歯に込められた職人の魔力

日本の伝統の髪型を支える櫛留商店、つげ櫛の歯に込められた職人の魔力

手作りのつげ櫛で、髪をとかしたことがある人は、どれほどいるだろうか。もしかすると、触ったことがない人がほとんどかもしれない。名古屋城の北に工房を構える櫛留商店で、初めてつげ櫛の使い心地と職人技に触れる。

角萬漆器が描く琉球漆器の未来、デジタル技術と手仕事で塗り重ねる島の心

角萬漆器が描く琉球漆器の未来、デジタル技術と手仕事で塗り重ねる島の心

沖縄県那覇市首里山川町にある創業120年以上の角萬漆器は、琉球王国の交易文化の中で発展した琉球漆器を継承する老舗。6代目・嘉手納豪は、伝統的な手仕事とデジタル技術を融合させ、「しまぬくくる」を体現するものづくりに取り組んでいる。

丸正織物工房の3代目が挑む琉球絣の再定義 ──「産業」としての工芸

丸正織物工房の3代目が挑む琉球絣の再定義 ──「産業」としての工芸

沖縄県南風原町に工房を構える丸正織物工房の三代目・大城幸司は、表参道でのアパレル経験を経て家業を継承。伝統工芸である琉球絣を「産業」として再定義し、持続可能な形での発展を模索している。

伝統工芸士というジョブを選んで——甲州印伝3代目・山本裕輔

伝統工芸士というジョブを選んで——甲州印伝3代目・山本裕輔

甲州街道の宿場町として栄えた山梨・甲府で400年以上受け継がれてきた甲州印伝。3代続く工房「印伝の山本」を率いる山本裕輔さんは、最年少で伝統工芸士の称号を得た職人だ。伝統を守りながら革新に挑む姿を追う。

作り続ける、それが守ること——東京最後の結桶師・桶栄 川又栄風

作り続ける、それが守ること——東京最後の結桶師・桶栄 川又栄風

江戸から続く結桶の技を継承する桶栄は、東京・深川で木桶づくりを続けている。サワラ材を用いた江戸櫃は、水分を調整しながら米の美味しさを保つ道具として機能する。精度の高い円形に仕上げる技術と素材の特性を活かし、日常の中で生きる工芸として受け継がれている。

江戸の粋を、現代の感性で摺る──関岡木版画工房7代目の挑戦

江戸の粋を、現代の感性で摺る──関岡木版画工房7代目の挑戦

江戸からの系譜を継ぐ伝統木版摺工房・関岡木版画工房。摺師の小川信人さんは、千社札や浮世絵、ときには現代アーティストとの協働まで、伝統を大切にしながら、いまの時代に響く木版画を生み出している。

道後とともに醸すということ:水口酒造

道後とともに醸すということ:水口酒造

130年以上の歴史を持つ水口酒造は、道後温泉という観光地の中心で酒を醸し続けてきた。温泉と酒、観光と工芸、伝統と革新を一つの思想に束ね、日本酒を土地の文化を体験するための媒体として位置づけている。

炎の向こうに時間を灯す大森和蝋燭屋:7代目が守り続ける「生掛け」の技法

炎の向こうに時間を灯す大森和蝋燭屋:7代目が守り続ける「生掛け」の技法

愛媛県内子町に残る大森和蝋燭屋は、四国で唯一の和蝋燭店。櫨の実から採れる木蝋を用い、蝋を手で塗り重ねる「生掛け製法」を守り続ける7代目・大森亮太郎に、日々の仕事と灯りの時間について話を聞いた。

西条だんじり彫刻の矜持を彫って200年:石水彫刻所

西条だんじり彫刻の矜持を彫って200年:石水彫刻所

愛媛県西条市の秋祭りで主役となる「だんじり」を支える彫刻は、地域の歴史や信仰を木に刻んだ存在である。文久年間に起源を持つ石水彫刻所の約200年にわたる歩みと、だんじり彫刻を支える職人の仕事に迫る。

一粒に宿る2年と数千層:土居真珠が語る真珠養殖の仕事

一粒に宿る2年と数千層:土居真珠が語る真珠養殖の仕事

真珠の産地として知られる宇和島で、土居真珠は養殖から加工までを一貫して行う。自然環境に左右される真珠づくりの現場で、品質と向き合いながら地域に根ざしたものづくりを続けている。

砥部焼・和将窯が生み出す新しいリズム エチュード模様の器

砥部焼・和将窯が生み出す新しいリズム エチュード模様の器

砥部焼の伝統的なイメージの中で、自由な線を描く器を生み出す和将窯。「エチュード模様」は音楽のようなリズムを持ち、見る人によって異なる表情を見せる絵付けとして展開されている。

澤井織物が示す多摩織の技術と進化、境界を超えるものづくり

澤井織物が示す多摩織の技術と進化、境界を超えるものづくり

かつて養蚕と織物で栄えた東京都八王子市で、120年以上の歴史を持つ澤井織物。19代目の澤井伸は着物生地に加え、ストール開発や海外展開、異業種コラボなどを通じて多摩織の可能性を広げている。

120年の技術で、和モダンを世界へ──行田足袋・イサミの挑戦

120年の技術で、和モダンを世界へ──行田足袋・イサミの挑戦

埼玉県行田市で120年にわたり足袋を作り続けてきたイサミコーポレーション。足袋の一大産地として栄えた行田には、今も職人の技術と歴史が息づいている。伝統を土台に、足袋を和装から解き放ち、和モダンを世界に発信する挑戦が始まっている。

不易流行を生きる──江戸銀師400年の技を受け継ぐ東京銀器・日伸貴金属の現在地

不易流行を生きる──江戸銀師400年の技を受け継ぐ東京銀器・日伸貴金属の現在地

昔ながらの職人の工房が残る東京・台東区入谷にある、東京銀器・日伸貴金属。不易流行や用の美を大切にした、銀細工を作り続ける工房だ。江戸幕府お抱えの銀師平田派として、江戸時代からの技術を400年も受け継いできた。変わらない本質を探りながら、新しい価値を模索している。

職人夫婦がオーダーで作る加藤人形店の雛人形、東西折衷の名古屋節句飾

職人夫婦がオーダーで作る加藤人形店の雛人形、東西折衷の名古屋節句飾

名古屋市守山区に工房を構える加藤人形店は、名古屋節句飾の雛人形を手がける工房である。伝統工芸士の加藤高明・真由美夫妻が、関東と関西の文化が交わる名古屋独自の様式を背景に、オーダーメイドの雛人形を制作している。需要の変化に対応しながら、子どもの無事を願う本来の意味に立ち返ったものづくりを続けている。

300年続く名尾手すき和紙:梶の木が支える和紙文化

300年続く名尾手すき和紙:梶の木が支える和紙文化

佐賀県の山あいにある名尾地区で、約330年にわたり受け継がれてきた名尾手すき和紙。和紙の原料となる梶を自ら栽培し、紙を漉き、プロダクトまで手がける希少な存在だ。伝統工芸の枠に収まらない自由な発想と、土地の素材を使いこなす姿勢は、和紙の未来に新たな光を投げかけている。

福井洋傘が目指す“世界で一番やさしい傘”

福井洋傘が目指す“世界で一番やさしい傘”

かつて福井から石川にかけて860社以上が軒を連ねた洋傘産業。現代では唯一の生産拠点となった福井洋傘は、産業を残すためではなく新しい傘文化をつくるために研究開発を続けている。

一組40枚に宿る覚悟:中島清吉商店が守り続ける将棋駒づくり

一組40枚に宿る覚悟:中島清吉商店が守り続ける将棋駒づくり

中島清吉商店は、素材選びや乾燥工程、分業による高度な技術を通じて将棋駒づくりを行う老舗である。大量生産から品質重視へ転換し、一組40枚の調和を追求してきた。材料や職人不足といった課題に向き合いながら、将棋文化と駒づくりの継承に取り組んでいる。

「無言の対話」で切り拓く、伝統と現代をつなぐ鎌倉彫の新たな境地

「無言の対話」で切り拓く、伝統と現代をつなぐ鎌倉彫の新たな境地

鎌倉彫後藤久慶ギャラリーの当主であり、仏師・運慶の29世孫にあたる後藤久慶さん。20歳という若さで先代である父を亡くし、師を失った後藤さんが、いかにして独自の境地を切り拓き、現代の暮らしに調和する作品を生み出すに至ったのか。そこには、先代、先々代が遺した作品との無言の対話があった。

「漆は子どもと同じ」化学塗料にはない“生きている”江戸漆芸の哲学

「漆は子どもと同じ」化学塗料にはない“生きている”江戸漆芸の哲学

東京都内で江戸漆器の伝統を守り続ける「漆芸中島」。一級漆器製造技能士でもある11代目当主・中島泰英さんは、60年にわたり漆と向き合い続けてきた。化学塗料が主流の現代で本物の漆にこだわる理由と、その背景にある職人の姿勢を紹介する。

400年の技を未来へつなぐ:清原織物が語る“つづれ織”の真価と進化

400年の技を未来へつなぐ:清原織物が語る“つづれ織”の真価と進化

400年にわたり、つづれ織という高度な手織り技法を受け継いできた清原織物。皇室献上品から重要文化財指定された祭の幕、さらには現代美術や海外ブランドとの協業まで、清原織物の仕事は時代を超えて広がり続けている。

なぜ愛媛は“水引有数の地”なのか? 産地を育んだ「3つの必然」

なぜ愛媛は“水引有数の地”なのか? 産地を育んだ「3つの必然」

旅の仕事をしていると、土地と文化の間には、切っても切れない強い結びつきがあることを感じます。なぜこの土地で特定の工芸が花開いたのか。

三代続くつまみかんざしの哲学:イシダ商店が守る伝統と一片の美

三代続くつまみかんざしの哲学:イシダ商店が守る伝統と一片の美

江戸時代から続く日本の伝統工芸、つまみかんざし。東京・高田馬場の工房では、絹の一片から生まれるつまみかんざしが今も息づいている。つまみかんざし博物館 イシダ商店3代目・石田さんの手仕事に宿る伝統の未来を追う。

色を重ね、時を紡ぐ──中金硝子が支える江戸切子の表現

色を重ね、時を紡ぐ──中金硝子が支える江戸切子の表現

東京都江戸川区にある中金硝子総合株式会社は、昭和21年(1946年)から江戸硝子を作り続ける工房だ。創業者の中村金吾が開発した、ポカン工法による2色重ねた「中金色被せ硝子」は、それまで透明であった江戸切子に豊かな色彩表現を与えた。

「美濃和紙を次の千年へ」——丸重製紙が挑む“伝統のアップデート”

「美濃和紙を次の千年へ」——丸重製紙が挑む“伝統のアップデート”

1,300年の歴史を持つ美濃和紙。その伝統を背負いながらも、次の時代を見据えて動き出している職人がいる。岐阜県美濃市にある丸重製紙企業組合の3代目、辻晃一さん。祖父が戦後に立ち上げた工場を継ぎ、和紙産業の再構築に取り組む。

受け継ぐために、変わり続ける:武州正藍染石織商店

受け継ぐために、変わり続ける:武州正藍染石織商店

埼玉県加須市の武州正藍染の工房・石織商店。1910年の創業から自然発酵建ての藍染を続けてきた。4代目・石塚新吾が、伝統を守りながら洋服制作や販路開拓、コラボレーションなど新たな挑戦に取り組む軌跡を追う。

紙から生まれ、人の願いを運ぶ:高崎だるま職人の手仕事

紙から生まれ、人の願いを運ぶ:高崎だるま職人の手仕事

冬の乾いた空気に包まれた群馬・高崎。全国の「縁起だるま」の8割を生産するこの街で、紙に祈りを宿し、願いの形をつくる職人がいる。

京都の手染め工房・馬場染工場が描く「伝統産業の次の100年」

京都の手染め工房・馬場染工場が描く「伝統産業の次の100年」

京都・伏見の馬場染工場は、分業制による型友禅の技術を継承しながら、風呂敷ブランドの展開や海外輸出、工場見学・体験の事業化を進めている。4代目・馬場憲生は、伝統を産業として成立させるための仕組みづくりに取り組んでいる。

山形から世界へ──オリエンタルカーペットが描く“山形緞通”ブランディングの軌跡

山形から世界へ──オリエンタルカーペットが描く“山形緞通”ブランディングの軌跡

皇居「春秋の間」や歌舞伎座のロビーなどに敷かれてきたじゅうたんを手がけるオリエンタルカーペット。創業から90年、手織りの技を守りながら、デザイナーや建築家との協働で「山形緞通」というブランドを生み出した。

120年の伝統を未来へ紡ぐ——「奥順」が見つめる結城紬の現在地

120年の伝統を未来へ紡ぐ——「奥順」が見つめる結城紬の現在地

茨城県結城市を中心に生産される絹織物、結城紬。「日本三大紬」の一つとして知られるこの織物の産地で、シェアの半数以上を担うのが奥順株式会社だ。時代の潮流とは逆行する「時間をかける」ことの価値と、緻密な職人の手仕事を取材した。

伝統と未来をつなぐ──五代目・東福太郎が描く“桐工芸”の新しい生き様

伝統と未来をつなぐ──五代目・東福太郎が描く“桐工芸”の新しい生き様

和歌山に工房を構える「家具のあづま」。五代目の東福太郎さんは、桐箪笥職人でありながら漆や螺鈿、最新テクノロジーを取り入れ、伝統工芸の新たな姿を追求している。バッグブランドgentenやMARKS&WEB、レクサスやフィリップモリスとの協働など、活動領域を広げている。

火と漆と、山形の手——菊地保寿堂がつなぐ9,000年の技

火と漆と、山形の手——菊地保寿堂がつなぐ9,000年の技

山形の工房に足を踏み入れた瞬間、空気が変わった。赤々と燃える熱気と、砂のにおい。静かながらも、張り詰めた緊張感が漂う。「これが人の手の仕事か」と思わず息をのむ。ここは、「菊地保寿堂」。

丸編みニットの常識を超える、カネマサ莫大小の超高密度技術

丸編みニットの常識を超える、カネマサ莫大小の超高密度技術

和歌山に拠点を置くカネマサ莫大小株式会社。1964年の創業以来、丸編みニットの世界で独自の地位を築いてきた。伝統と革新を両輪に、未知の領域へと挑み続ける同社。3代目の百間谷浩平さんを取材し、「ユニークなものづくり」の精神や技術開発、ファクトリーブランド誕生の背景を探る。

赤絵と雲錦が鮮やかな犬山焼、尾関作十郎陶房が繋ぐ御庭焼の歴史

赤絵と雲錦が鮮やかな犬山焼、尾関作十郎陶房が繋ぐ御庭焼の歴史

木曽川を足下に日本最古の現存天守閣を擁する犬山城。その城主・成瀬家の御庭焼として続いてきたのが犬山焼だ。尾関家は天保13(1842)年から代々「作十郎」を名乗り、7代目の尾関作十郎立志さんが現在の窯を継いでいる。

常滑急須の深淵な世界、職人・小西洋平が生み出す無二の茶器

常滑急須の深淵な世界、職人・小西洋平が生み出す無二の茶器

六古窯の一つで最大の産地として栄えた常滑は、良質な粘土を背景に発展してきた焼き物の産地である。同地で代表的な急須を制作する陶芸家・小西洋平のものづくりと、その背景にある技術や思想を紹介する。

奄美から世界へ──大島紬の技を未来へ紡ぐ職人の挑戦

奄美から世界へ──大島紬の技を未来へ紡ぐ職人の挑戦

世界でもっとも緻密な織物と称される「大島紬」。1300年の歴史を持つこの伝統工芸は、奄美の自然風土と人々の営みによって受け継がれてきた。しかし現代においては後継者不足や市場の縮小など多くの課題に直面している。

大島紬を支える泥染め:奄美大島の泥が生み出す「生きた黒」

大島紬を支える泥染め:奄美大島の泥が生み出す「生きた黒」

奄美大島の強い日差し、澄んだ水、そして鉄分を含む大地。その自然と向き合いながら生まれる「泥染め」は、1300年もの歴史を受け継ぐ大島紬の要である。しかし今、この技術は存続の危機に直面している。

黒鉄に金銀が息づく——肥後象嵌を“当たり前”として継ぐ、光助の挑戦

黒鉄に金銀が息づく——肥後象嵌を“当たり前”として継ぐ、光助の挑戦

熊本に伝わる肥後象嵌は、黒地に金銀が浮かび上がる独特の美を持つ伝統工芸だ。代々続く工房「光助」を継ぎ、現在は肥後象がん振興会会長も務める大住裕司さん。伝統を守るだけでなく、新たな領域へ象嵌の可能性を広げている。

丸尾焼に受け継がれる天草の土──地域とともに生きる窯元の姿

丸尾焼に受け継がれる天草の土──地域とともに生きる窯元の姿

熊本・天草にある窯元「丸尾焼」。その始まりは江戸末期、農閑期の副業として水瓶や土管が作られたことに遡る。以来、時代の変化に合わせて姿を変えながら、現在は地域に開かれた工房として活動を続けている。

秩父銘仙を未来へ──新啓織物が紡ぐ真摯なものづくり

秩父銘仙を未来へ──新啓織物が紡ぐ真摯なものづくり

埼玉県・秩父が誇る秩父銘仙は、大正ロマンや昭和モダンなどを背景に女性たちに愛された絹織物。ほぐし捺染を用いて織り上げられる生地は大胆な模様を特徴とし、当時は気軽なおしゃれ着として絶大な人気を誇った。

伝統に新しさを纏う、江戸木目込の革新──柿沼人形が描く世界への挑戦

伝統に新しさを纏う、江戸木目込の革新──柿沼人形が描く世界への挑戦

270年もの伝統を受け継ぐ雛人形「江戸木目込人形」。柿沼人形店は、埼玉・越谷で3代にわたり制作を続ける老舗である。伝統工芸士・柿沼利光は、新しい感性や技術を取り入れながら木目込の可能性を広げている。

大島紬を未来へ:一貫生産で挑戦を続ける夢おりの郷・南晋吾さんの覚悟

大島紬を未来へ:一貫生産で挑戦を続ける夢おりの郷・南晋吾さんの覚悟

奄美大島の伝統工芸「大島紬」。世界に類を見ない精緻な織物として知られる一方、後継者不足や職人の工賃問題など、多くの課題に直面している。そうした現状に、南さんは、真正面から取り組んでいる。

書の起点は奈良にあり:伝統工芸士が語る“毛先”の哲学

書の起点は奈良にあり:伝統工芸士が語る“毛先”の哲学

奈良筆は、日本最古の筆として1000年以上の歴史を誇る工芸品だ。701年の大宝律令にもその存在が記録され、書の文化とともに発展してきた。今回は株式会社あかしやで、奈良筆の職人であり伝統工芸士でもある松谷さんに話を伺った。

伝統を結び、未来を紡ぐ ── 伊賀組紐が靴紐で挑む新たな地平

伝統を結び、未来を紡ぐ ── 伊賀組紐が靴紐で挑む新たな地平

かつて武士の刀の下げ緒や女性の帯締めとして欠かせない存在だった組紐は、奈良時代から続くとされる日本の伝統工芸だ。三重県伊賀市は長きにわたってその技術を紡ぎ続け、「伊賀組紐」は、日本三大組紐として広く知られている。しかし、洋装化の進展とともに需要は減少し、最盛期に100軒以上あった工房は、今では18軒ほどにまで減ってしまった。

古いものが息を吹き返す──ジュエリーサショウ:記憶をつなぐ彫金の技

古いものが息を吹き返す──ジュエリーサショウ:記憶をつなぐ彫金の技

東京・深川の「ジュエリーサショウ」は、東京彫金の技術を受け継ぐ工房。全国でも珍しいリメイクジュエリーや修理加工を手がけ、思い出の宝飾品を持つ人々が訪れる。伝統技術と最新技術を組み合わせる佐生真一氏のものづくりに迫る。

「津軽びいどろ」を支える職人の技と“妥協しない”哲学【後編】

「津軽びいどろ」を支える職人の技と“妥協しない”哲学【後編】

津軽びいどろは、100色以上の色ガラスと9種類の技法によって表現される工芸品である。職人は手作業でありながら重量や品質を厳密に管理し、均一性を追求している。また独自の育成方針により若手の成長を促し、技術と哲学を次世代へ継承している。

卯山窯が語る信楽焼の今と未来──光を宿す「信楽透器」と現代に息づく哲学

卯山窯が語る信楽焼の今と未来──光を宿す「信楽透器」と現代に息づく哲学

滋賀県甲賀市信楽町。日本六古窯の一つに数えられる信楽焼は、素朴で力強い風合いが特徴である。その地で卯山窯は1939年の創業以来、大物陶器から現代のライフスタイルに寄り添う小物まで、時代に応じたものづくりを続けてきた。

羽のように軽い手織物、岩手の女性たちが守り続ける「ホームスパン」

羽のように軽い手織物、岩手の女性たちが守り続ける「ホームスパン」

岩手の冬の暮らしの中で生まれた手織り文化に、明治時代イギリスのホームスパン技術が伝わった。1962年創業のみちのくあかね会は、戦後の女性たちの働く場として設立され、手紡ぎ・手織りの毛織物を作り続けている。

木桶のルネサンス:常識の箍を外す、中川木工芸が描く未来【後編】

木桶のルネサンス:常識の箍を外す、中川木工芸が描く未来【後編】

人間国宝の父への反発と現代アートへの傾倒の中で、“工芸の主語はWe”という哲学を見出した中川周士。後編では、その思索が革新的な木桶「konoha」や異分野との協働へと結実し、工芸の新たな可能性を示す。

木桶のルネサンス:中川木工芸の世界を魅了するデザイン【前編】

木桶のルネサンス:中川木工芸の世界を魅了するデザイン【前編】

約700年前に大陸から伝わったとされる木桶の技術。中川木工芸 比良工房では、伝統的な木桶を現代の生活に合わせ、他分野との連携を通して、その可能性を拡張し続けている。

魅せる、引き立てる──額縁に宿る職人技と美意識:富士製額

魅せる、引き立てる──額縁に宿る職人技と美意識:富士製額

絵画を美しく際立たせる名脇役、額縁。職人の匠の技から生まれる「東京額縁」は、東京都指定の伝統工芸品である。東京・荒川区の額縁工房「富士製額」の栗原大地さんは、服飾デザイナーを目指した過去を持つ若き額縁職人。

津軽塗400年の革新:伝統工芸の未来を照らす「透ける津軽塗」の挑戦

津軽塗400年の革新:伝統工芸の未来を照らす「透ける津軽塗」の挑戦

光を透過し、奥に秘められた螺鈿(らでん)の輝きを浮かび上がらせる「透ける津軽塗」。青森の伝統工芸「津軽塗」で近年生まれた新しい表現で、従来の重厚なイメージを覆す。

150年の伝統と革新が溶け合う:世界が認めた「般若鋳造所」の吹分技法

150年の伝統と革新が溶け合う:世界が認めた「般若鋳造所」の吹分技法

2023年、スミソニアンに収蔵された鋳物作品は、2色の金属が溶け合う「吹分」技法によるもの。富山県高岡市の般若鋳造所が生み出し、150年以上続く伝統と革新のものづくりが世界で評価されている。

世界が認める越前打刃物——龍泉刃物が切り拓く新たな新境地

世界が認める越前打刃物——龍泉刃物が切り拓く新たな新境地

福井県越前市で作られる越前打刃物は、約700年の歴史を持つ伝統工芸品。株式会社龍泉刃物はその技術を継承し、自社ブランドの確立によって国内外から評価を得ている。4代目の増谷泰治が、手仕事による刃付けと製品開発に取り組んでいる。

国内2軒のみが織る「しけ絹」——松井機業、6代目が拓く絹の未来

国内2軒のみが織る「しけ絹」——松井機業、6代目が拓く絹の未来

富山県城端で148年の歴史を持つ松井機業は、2頭の蚕が生み出す希少なしけ絹の伝統を守り続けている。その技術を活かし、インテリアや美容分野へ用途を広げながら、新たな価値創出に取り組んでいる。

戦前から続く佐竹ガラス──軟質の「いずみガラス」に込められた職人技

戦前から続く佐竹ガラス──軟質の「いずみガラス」に込められた職人技

近代ガラス技術が日本に伝わり生まれた軟質の伝統工芸「いずみガラス」。戦前から製作を続ける佐竹ガラスを訪ね、代表の佐竹保彦に取材。人造真珠産業を支えた歴史や製法、現在の個人需要への転換と職人減少の課題について語られる。

400年続く技法を親子で守る岩手の伝統:南部古代型染

400年続く技法を親子で守る岩手の伝統:南部古代型染

岩手県盛岡市に伝わる南部古代型染は、400年以上の歴史を持つ染色技法である。武士の装束にも用いられた文様と技術は、蛭子屋 小野染彩所により受け継がれている。現在も型彫りから染色まで一貫して職人の手仕事で行われている。

創業140年、埼玉・春日部の老舗「田中帽子店」:麦わら帽子が愛され続ける理由

創業140年、埼玉・春日部の老舗「田中帽子店」:麦わら帽子が愛され続ける理由

江戸へと向かう日光街道沿いにある埼玉・春日部は、明治時代からの麦わら帽子の産地。1880年創業の田中帽子店は、職人の手仕事で麦わら帽子を作り続けてきた老舗の帽子店である。

一針に込めた伝統──江戸刺繍を継いだ姉妹の挑戦:高橋刺繍店

一針に込めた伝統──江戸刺繍を継いだ姉妹の挑戦:高橋刺繍店

長い時間をかけて、一針ひとはり丁寧に描かれていく模様。飛鳥時代から受け継がれてきた伝統工芸である江戸刺繍に、注目が集まっている。

悠久の輝きを宿す「若狭めのう細工」唯一の継承者が守り継ぐ300年の伝統:宗助工房

悠久の輝きを宿す「若狭めのう細工」唯一の継承者が守り継ぐ300年の伝統:宗助工房

若狭めのう細工(わかさめのうざいく)は、福井県小浜市周辺で作られている、めのうの原石を加工した伝統工芸品だ。

100%天然漆で食卓を守る若狭塗箸──兵左衛門の“本物へのこだわり”

100%天然漆で食卓を守る若狭塗箸──兵左衛門の“本物へのこだわり”

若狭塗は、福井県小浜市(若狭地方)で江戸時代から続く伝統工芸だ。アワビ貝や卵殻、松葉をあしらった重厚なデザインは唯一無二で、日本の塗箸の約80%を占めると言われる。

籐工芸の未来を編む──暮らしを彩るラタン家具の新潮流

籐工芸の未来を編む──暮らしを彩るラタン家具の新潮流

通気性・軽さ・美しい艶──自然素材・籐(ラタン)を用いた家具や雑貨が、再び注目を集めている。木内籐材工業株式会社は、東京・文京区で、1931年から3代にわたり籐製品の製造、卸売業を手がけている。

西陣織・引箔の革新ー古箔から広がる楽芸工房の時空を超えた旅路

西陣織・引箔の革新ー古箔から広がる楽芸工房の時空を超えた旅路

西陣織で300年以上受け継がれる伝統技法、引箔(ひきばく)を製造する楽芸工房。初代から続く創造性と自由な気風を受け継ぎ、人との出会いを大切に新たなものづくりに挑戦している。

400年の伝統を纏い、世界に挑む会津木綿

400年の伝統を纏い、世界に挑む会津木綿

夏は酷暑、冬は極寒。山々に囲まれた福島県・会津地方では、盆地特有の厳しい気候の中で「会津木綿」が育まれてきた。

技・想い・支え──日本工芸の“今”を多角的に描く、新コンテンツを公開

技・想い・支え──日本工芸の“今”を多角的に描く、新コンテンツを公開

いつもArtisanをご覧いただきありがとうございます。このたびArtisanでは、日本工芸を「技」「想い」「支え」の視点から立体的に描く、3つの新コンテンツを公開しました。

老舗鍛冶屋「黒鳥鍛造工場」の職人技が光る、切れ味抜群の土佐打刃物

老舗鍛冶屋「黒鳥鍛造工場」の職人技が光る、切れ味抜群の土佐打刃物

高知県の山間部に工場を構える鍛冶屋「黒鳥鍛造工場」。包丁や鉈、アウトドアナイフなど、多彩な刃物を手がけるその工場では、150年にわたり職人の技が受け継がれている。

有松絞りを世界へ:久野染工場の職人が生み出す“一点ものの価値”

有松絞りを世界へ:久野染工場の職人が生み出す“一点ものの価値”

手仕事ならではの繊細さと美しさを兼ね備える「有松絞り」。布をくくって染める「絞り」の技法を用いて、さまざまな模様が描かれるのが特徴だ。

悠久の藤に宿る、遊絲舎の自然賛歌

悠久の藤に宿る、遊絲舎の自然賛歌

万葉集や古事記に登場し、織物の原点といわれている藤布。明治から大正、昭和初期にかけてその存在が途絶え、幻の布ともいわれた。

430年の歴史を背負って——博多織最古の織元「西村織物」が挑む、伝統工芸の未来

430年の歴史を背負って——博多織最古の織元「西村織物」が挑む、伝統工芸の未来

経糸で柄を浮かせるように綿密に織られる「博多織」。丈夫さと締め心地のよさが特徴で、古くから男帯として多く用いられてきた。

縁の下の力持ちから、プレイフルなテキスタイルの世界へ:播州織・株式会社丸萬の挑戦

縁の下の力持ちから、プレイフルなテキスタイルの世界へ:播州織・株式会社丸萬の挑戦

兵庫県の北播磨地域で生産されている播州織。自然な風合いと豊かな色彩が特徴的な、糸から染める先染めの綿織物だ。

西陣岡本が織りなす、日本の伝統と職人の魂が宿る西陣織

西陣岡本が織りなす、日本の伝統と職人の魂が宿る西陣織

京都の北西部(上京区、北区)にあたる地域は「西陣」と呼ばれ、その地で西陣織工業組合に所属している織屋が生産する織物を「西陣織」という。

現代ならでは金箔の価値とは何か? 金箔製造や加工を手がける箔座3代目社長の挑戦

現代ならでは金箔の価値とは何か? 金箔製造や加工を手がける箔座3代目社長の挑戦

日本の金箔のほぼ100%を生産している石川県。湿度の高い気候や良質な水といった恵まれた自然があり、さらに加賀友禅や輪島塗などの他の伝統的工芸品も発達していたことから、石川県は金箔の一大生産地となった。

土佐和紙の伝統技術と世界を魅了する極薄和紙の魅力

土佐和紙の伝統技術と世界を魅了する極薄和紙の魅力

福井県の越前和紙、岐阜県の美濃和紙と並び、「三大和紙」と呼ばれる高知県の土佐和紙。種類が豊富で、他の和紙と比べて薄くて丈夫なのが特徴だ。

消えかけていた伝統を復活:江戸からかみをつなぐ東京松屋の挑戦

消えかけていた伝統を復活:江戸からかみをつなぐ東京松屋の挑戦

「江戸からかみ」とは、襖紙や壁紙に使用される日本の伝統的な美術工芸紙であり、江戸時代から町人文化を彩ってきました。

日本の伝統的な美意識と職人の感性が融合:毎田染画工芸がつなぐ加賀友禅の歴史

日本の伝統的な美意識と職人の感性が融合:毎田染画工芸がつなぐ加賀友禅の歴史

石川県金沢市にある毎田染画工芸は、伝統工芸・加賀友禅の制作を行っている工房だ。加賀友禅の起源は約500年前。

「畠山七宝製作所」が生み出す、光を透す東京七宝

「畠山七宝製作所」が生み出す、光を透す東京七宝

東京都荒川区にある、小さな工房。その扉を開けると、静かな熱気とともに、七宝焼きの鮮やかな色彩が目に飛び込んでくる。

知多木綿の竹内宏商店、生地のスペシャリストが目指す国産織物の再提案

知多木綿の竹内宏商店、生地のスペシャリストが目指す国産織物の再提案

知多木綿とは、慶長年間(1600年前後)に農家の副業として生産され、江戸へ送られていた生白木綿に端を発しています。

美濃焼の幸兵衛窯八代目・加藤亮太郎、桃山陶を継承しつつ吹き込む新風

美濃焼の幸兵衛窯八代目・加藤亮太郎、桃山陶を継承しつつ吹き込む新風

美濃焼とは、岐阜県東濃地方で1300年以上の歴史を持つ日本を代表する焼き物です。織部や志野など多彩な技法が特徴で、220年続く名窯・幸兵衛窯はその歴史の一端を担っています。

めくるめく色彩の世界、絢爛なるインパクト:中矢パイル

めくるめく色彩の世界、絢爛なるインパクト:中矢パイル

日本の高度成長期、インテリアや観光バスの車内を華やかに彩ってきた金華山織物。中矢パイルは昭和時代に培った金華山織物の技術を、アパレルやアウトドアなど現代の幅広いシーンに生かしている。

赤穂緞通の新たな価値を:トランペット講師・池上和子が受け継ぐ伝統と挑戦

赤穂緞通の新たな価値を:トランペット講師・池上和子が受け継ぐ伝統と挑戦

兵庫県赤穂市。古くから塩業が盛んだったこの町では、兵庫県伝統的工芸品に指定されている、赤穂緞通という敷物の産地だ。

歴史ある職人の里で、誰も見たことのない「砥部焼」を生み出す龍泉窯

歴史ある職人の里で、誰も見たことのない「砥部焼」を生み出す龍泉窯

愛媛県伊予郡砥部町で受け継がれてきた砥部焼(とべやき)は約250年もの歴史を持ち、1976年に国の伝統的工芸品に、2005年には愛媛県の無形文化財に指定されている。

人の心を豊かにする今治タオル:創業100周年を控えた楠橋紋織(くすばしもんおり)の挑戦とこれから

人の心を豊かにする今治タオル:創業100周年を控えた楠橋紋織(くすばしもんおり)の挑戦とこれから

瀬戸内海の潮風が吹き抜ける愛媛県今治市。この地はタオルの産地として有名で“今治タオル”としてその名を轟かせている。

水引の新しい形を:昭和5年創業の有高扇山堂がアートに挑戦し得た学びとは?

水引の新しい形を:昭和5年創業の有高扇山堂がアートに挑戦し得た学びとは?

思わず目を引く、吸い込まれるような存在感のあるカラフルな仮面。よく見るとパーツ一つひとつはワイヤーのような細い紐状の素材で組み上げられている。

屋根瓦からサウナストーンまで 「菊間瓦」を次世代へつなぐ小泉製瓦の挑戦

屋根瓦からサウナストーンまで 「菊間瓦」を次世代へつなぐ小泉製瓦の挑戦

いぶし銀の重厚な美しさをもつ「菊間瓦」の産地である愛媛県今治市菊間町。この地で300年以上にわたり伝統を受け継いできた窯元「小泉製瓦有限会社」の10代目、小泉信三さんは、菊間瓦の可能性を広げるべく、新たな試みを続けてきた。

ヨーロッパの伝統技法との融合:五十崎社中が創造する「大洲和紙」の新たな価値

ヨーロッパの伝統技法との融合:五十崎社中が創造する「大洲和紙」の新たな価値

愛媛県内子町五十崎で受け継がれてきた「大洲和紙」。その歴史は350年前にまで遡り、大洲藩の収入源として栄えていったという。

江戸時代から紡ぐ、不変のバトン:岡井麻布商店

江戸時代から紡ぐ、不変のバトン:岡井麻布商店

手織りの奈良晒(ならさらし)卸売店から自社ブランドを立ち上げた岡井麻布商店。昔から変わらず続く手織りの奈良晒の美しさを追求し、現代のライフスタイルに合うものづくりを目指している。

木の命を生かす技術と情熱 匠頭漆工が手がける山中漆器の魅力

木の命を生かす技術と情熱 匠頭漆工が手がける山中漆器の魅力

ほれぼれするような美しい木目が特徴のワイングラス。その木目には人の手では決して表現できないであろう、自然の育んだ歴史が模様となり刻まれている。

唯一無二の技術で、堺市を世界に:竹野染工

唯一無二の技術で、堺市を世界に:竹野染工

ロール捺染の生地製造卸売店から自社のファクトリーブランドを立ち上げた竹野染工。伝統技術を極めてたどり着いたリバーシブル染色で、一人ひとりが喜ぶ顔を想像し、現代の生活に親しみやすいものづくりを通して、地域全体の活性化を目指している。

刃物を通して世界と向き合う:日野浦刃物工房の刃物づくりとは?

刃物を通して世界と向き合う:日野浦刃物工房の刃物づくりとは?

鎌に鉈、そして包丁……ここは金物の町として知られる、新潟県燕三条。この地域にはこだわり抜いた刃物づくりをする職人・日野浦陸さんがいる。

色彩豊かな「波佐見焼」その裏側にある職人の技:光春窯

色彩豊かな「波佐見焼」その裏側にある職人の技:光春窯

長崎県の波佐見町付近で作られる陶磁器は、「波佐見焼(はさみやき)」と呼ばれている。透けるような白磁の美しさと、呉須(藍色)で絵付けされた繊細な染付の技術が特徴で、400年以上の歴史を持つ。

「堀口切子」が進化させ、次世代へと紡いでいく江戸切子

「堀口切子」が進化させ、次世代へと紡いでいく江戸切子

江戸時代から続く、言わずと知れた日本の伝統工芸品である「江戸切子」。切子とはカットグラスのことで、職人の手でガラスの表面に独特の文様を刻み込む。

越前漆器の進化を追う:漆琳堂が手掛ける伝統と現代技術の革新

越前漆器の進化を追う:漆琳堂が手掛ける伝統と現代技術の革新

福井県鯖江市周辺で作られている漆器は、「越前漆器」と呼ばれている。漆の上品な光沢感や華やかさがあるのが特徴で、その起源をたどると約1,500年前にまでさかのぼる。

光の陰影を織り込む、3次元の光沢:kuska fabric

光の陰影を織り込む、3次元の光沢:kuska fabric

丹後ちりめんの生地製造卸売店からリブランディングして再出発したkuska fabric。用途に応じて多様な機織り機を自社で製作し、レザー素材を織り込むなど、アパレルからサーフボードまで独自の商品開発の可能性を広げる。

美しい佇まいと心地よさを追求して:随所に匠の想いが宿る小宮商店の洋傘

美しい佇まいと心地よさを追求して:随所に匠の想いが宿る小宮商店の洋傘

気分が憂鬱になりがちな雨の日。お気に入りの傘があれば、気分が晴れやかになるだけでなく、雨の日さえ待ち遠しく感じるようになる。

Artisan公式YouTubeチャンネル開設!

Artisan公式YouTubeチャンネル開設!

ArtisanのYouTubeチャンネルがスタートしました。

龍工房の137年の歴史と『粋』の精神に根ざした新たな挑戦

龍工房の137年の歴史と『粋』の精神に根ざした新たな挑戦

柔らかな紐、硬い紐、ざらざらとした紐、滑らかな紐。さらには暗闇で光る紐もあれば、中にチューブを通した紐もある。

鯖江で作られる100%メイドインサバエのアイウエア:NOCHINO OPTICAL(ノチノ オプティカル)

鯖江で作られる100%メイドインサバエのアイウエア:NOCHINO OPTICAL(ノチノ オプティカル)

イタリアや中国、韓国などと並び、一大メガネ生産地である福井県。福井市や鯖江市を中心に、日本製メガネフレームの約95%を生産していると言われている。

ひと穴ごと手作業にこだわる:伝統的な技法で作る「手植えブラシ」が生まれるまで

ひと穴ごと手作業にこだわる:伝統的な技法で作る「手植えブラシ」が生まれるまで

掃除に手入れに、わたしたちの生活のあらゆる場面で身近な道具であるブラシ(刷子)。戦後、ブラシ業界では機械化が進み、関西を中心に大規模な体制での大量生産が行われるようになった。

「伝統技術を未来へ」知念紅型研究所が紡ぐ“琉球びんがた”の歴史

「伝統技術を未来へ」知念紅型研究所が紡ぐ“琉球びんがた”の歴史

紅型(びんがた)は、国の重要無形文化財にも指定されており、友禅染や小紋染と並ぶ伝統的な染色技法だ。沖縄では、「琉球びんがた」として古くから受け継がれてきた。

島の自然や風土を表現した色鮮やかな絣織物「八重山みんさー織」とは:株式会社あざみ屋

島の自然や風土を表現した色鮮やかな絣織物「八重山みんさー織」とは:株式会社あざみ屋

透き通るような青い海と緑豊かな木々が広がる沖縄県石垣市。観光地として有名だが、この地の伝統工芸品「八重山みんさー織」にもぜひ注目してほしい。

海の煌めきを宿す、硬質な美:民谷螺鈿

海の煌めきを宿す、硬質な美:民谷螺鈿

螺鈿(らでん)とは、漆器などに施される装飾のひとつ。夜光貝などを用い、煌めく美しさに仕上げる。紀元前3000年のエジプトで生まれた螺鈿が日本に伝わったのは奈良時代。

生活に寄り添うつげ櫛を作り続けて 江戸職人の考えるつげ櫛の魅力

生活に寄り添うつげ櫛を作り続けて 江戸職人の考えるつげ櫛の魅力

暖かな黄色味を帯びた櫛。手に持つと不思議と馴染み、髪を梳かせばスーッと通る。十三や櫛店の15代目店主である竹内敬一さんによれば、それこそがつげ櫛の特徴なのだという。

首里染織館suikara:琉球びんがたと首里織の伝統を未来につなぐ挑戦

首里染織館suikara:琉球びんがたと首里織の伝統を未来につなぐ挑戦

沖縄県那覇市の首里地区に位置する「首里染織館suikara」は、琉球びんがたと首里織という2つの伝統工芸を次世代へと継承するための施設となっている。

1300年の伝統を拡張する、畳の新たな可能性:山田一畳店

1300年の伝統を拡張する、畳の新たな可能性:山田一畳店

日本独自の伝統文化、畳。かつての日本家屋には欠かせない存在だった。しかし近年では手入れのしやすいフローリングが普及し、畳の生産量も減少しつつある。

1mm単位でコンセプトを追求 アトリエ小倉染芸の考える、東京手描友禅の魅力とは?

1mm単位でコンセプトを追求 アトリエ小倉染芸の考える、東京手描友禅の魅力とは?

吸い込まれるような細かな絵柄、深い色合い。思わず見惚れてしまうほどの品のある作品が、東京都新宿区にあるアトリエ小倉染芸の東京手描友禅の特徴だ。

「本野はきもの工業」が作る、現代のライフスタイルでも履きやすい日田下駄

「本野はきもの工業」が作る、現代のライフスタイルでも履きやすい日田下駄

広島県福山市や静岡県静岡市と並び、下駄の三大産地のひとつとして称される大分県日田市。日田市で製材された木を使い、日田市で製造された下駄は、「日田下駄」と呼ばれている。

繊細な手技を未来へと繋ぐ「うちわの太田屋」

繊細な手技を未来へと繋ぐ「うちわの太田屋」

私たちの暮らしに寄り添い、小粋な夏の風物詩として今なお根強い人気を誇る「うちわ」。明治時代に現在の千葉県の館山・南房総エリアで生産がはじまった「房州うちわ」は、京都の「京うちわ」、香川の「丸亀うちわ」とともに日本三大うちわのひとつとされる。

薩摩錫器の伝統技術を次世代に。「薩摩錫器工芸館」の今までとこれから

薩摩錫器の伝統技術を次世代に。「薩摩錫器工芸館」の今までとこれから

錫(すず)は加工しやすく、人体に害がない金属であるため、古くから飲食器や工芸品などに使用されている。鹿児島では錫が取れることがわかったのを機に、錫製の食器、錫器(すずき)が伝統文化として地域に根付いてきたそうだ。

極細の糸で生まれる極上の触感:武藤株式会社

極細の糸で生まれる極上の触感:武藤株式会社

品質の良さが伝わる美しい風合いと柔らかな触り心地。「触れば分かる」をモットーに、世界一の極細糸から極太糸まで多様な糸を紡ぎ、ファッションからインテリアまで手がける武藤株式会社。

老舗タンナーが皮革のふるさと姫路で作る、こだわりの革:株式会社山陽

老舗タンナーが皮革のふるさと姫路で作る、こだわりの革:株式会社山陽

「株式会社 山陽」は、兵庫県姫路市に本社・工場を構えるタンナー(製革業者)だ。姫路市は、広い河川と穏やかな流水、比較的温暖で雨も少ない土地柄などが関係し、昔から革産業が栄えていた。

伝統に挑みながら和傘文化を守り続ける「仐日和」

伝統に挑みながら和傘文化を守り続ける「仐日和」

岐阜県岐阜市は、江戸時代から続く日本最大の和傘産地だ。美しいシルエットときめ細やかな装飾から「開いて花、閉じて竹」と謳われる岐阜和傘は、長きにわたり人々を魅了し続け、2022年3月には国の伝統的工芸品に指定された。

「刺繍で刺繍を超える」 世界のファッションブランドを支える美希刺繍工芸の独自技術

「刺繍で刺繍を超える」 世界のファッションブランドを支える美希刺繍工芸の独自技術

服を装飾する技術として欠かせない「刺繍」。ベースボールキャップのロゴや、ポロシャツの胸に配されたワンポイント。

技術力とアイデア力で、国内のくつ下製造を支える「SOUKI」

技術力とアイデア力で、国内のくつ下製造を支える「SOUKI」

「日本一の靴下生産地」として有名な奈良県。この地で約100年にわたって靴下の製造に携わり続けている会社がある。

日本の工芸を未来へ繋ぐ新プロジェクト「Artisan」が登場!

日本の工芸を未来へ繋ぐ新プロジェクト「Artisan」が登場!

FashionTechNewsの新企画「Artisan」がスタート。

独自に築き上げた技術で、長崎べっ甲の歴史をつなぐ『安龍工房』

独自に築き上げた技術で、長崎べっ甲の歴史をつなぐ『安龍工房』

ウミガメの甲羅や爪、肚甲などを巧みに加工して作られるべっ甲細工は、300年以上の歴史を持つ。長崎には原材料が豊富にあったことから、古くからべっ甲細工の製造が盛んに行われており、2017年には「長崎べっ甲」が国の伝統的工芸品に指定された。

5代目の手による石塚染工:江戸小紋の新しい時代

5代目の手による石塚染工:江戸小紋の新しい時代

東京都八王子市にある石塚染工は、江戸小紋の染元である。石塚染工は伝統的な手作業で伊勢型紙を使用した細かな柄が特徴で、近づいても見えないほど細かい柄がその繊細な美しさを際立たせる。

アパレルブランド「REINA IBUKA」が紡ぐ、秩父の伝統工芸

アパレルブランド「REINA IBUKA」が紡ぐ、秩父の伝統工芸

埼玉県の北西部に広がる秩父地域は、美しい自然に囲まれたエリアだ。三峯神社や秩父神社、羊山公園の芝桜、長瀞の岩畳など観光スポットも魅力的だが、それ以外にも特に注目すべきは伝統的工芸品だ。

120年の歴史を誇る「深川硝子工芸」で、技術を磨く職人たち

120年の歴史を誇る「深川硝子工芸」で、技術を磨く職人たち

家庭や飲食店など、さまざまな場所で使用されているガラス食器。日常の中で当たり前のように使っていても、それらが製造された背景を考えたことがある人は少ないのではないだろうか。

無名のニット工場「佐藤繊維」が、世界に認められるまで

無名のニット工場「佐藤繊維」が、世界に認められるまで

肌寒くなると恋しくなるウール製品。触り心地がよく上品で、保温性も高いことから、愛用している人も多いだろう。

自然循環型のものづくりに取り組む、草木染工房 瓶屋

自然循環型のものづくりに取り組む、草木染工房 瓶屋

私たちの身近にあるカラフルな衣類や服飾雑貨は、化学染料(合成染料)を使用して染色したものが多い。しかし、化学染料が普及する前は、身近にある植物などの天然染料を使って染色されるのが一般的だった。

着物に囚われず、伝統技術の可能性を追求する金彩上田

着物に囚われず、伝統技術の可能性を追求する金彩上田

金や銀の箔、金粉などを糊で接着し、装飾する技術を「金彩」と呼ぶ。きらめく金の美しさや、繊細かつ力強い表現は、見る人の心を魅了する。

越前和紙の伝統をつなぐ、五十嵐製紙が挑む課題

越前和紙の伝統をつなぐ、五十嵐製紙が挑む課題

越前和紙には、1500年もの長い歴史がある。越前の紙漉き職人は、古来の高い技術を受け継ぎながら、時代の変化に合わせて多様な技法を生み出し続けてきた。

伝統の技法を受け継ぐ職人たちの誇り:池田絣工房

伝統の技法を受け継ぐ職人たちの誇り:池田絣工房

純正の天然藍で染め上げられた、独特な風合いが魅力の久留米絣(くるめかすり)。括り藍染によって描かれる緻密な模様は、素朴で温かみも感じられるうえに、使えば使うほど美しく映える。

篠原テキスタイルが織りなす、デニムの多彩な表情とその魅力

篠原テキスタイルが織りなす、デニムの多彩な表情とその魅力

誰もが一着は持っているであろうデニム素材を使って縫製された洋服。そのデニム素材にあらためて目を凝らしてみると、そこには職人の技が輝いている。